『ドクターマーチン』はタイやバングラデシュで作られているモデルがほとんどですが、一部イングランドで生産されたモデルがあります。
このイングランドモデルを実際に愛用してみたのでそのレビューをしたいと思います。
普通のドクターマーチンとどこが違うのか。そして値段が4万円以上する(高い)価値はあるのか。お話します。
イギリス製ドクターマーチン“MIE”について説明
先にも話した通り、『ドクターマーチン』にはイングランドで作られた特別なモデルがあります。
そのモデルを『ドクターマーチン』では「MIE(Made In England)」という名前で販売しています。
これはイギリス製というだけで見た目は普通の『ドクターマーチン』とはほぼ変わりません。ただ、これは見た目が普通のものと変わらないものを選べばという感じで、変わった色や変わった形をしているモデルも存在します。
私が購入したモデルでいえば、6ホールの『ドクターマーチン』は2万5千円ほどで購入できますか、このモデルの販売価格は4万円を超えていました。
私的には魅力を感じて購入しましたが、本当にその価値があるのかはイングランドモデルに興味を待っている人全員が思っていることではないでしょうか。
イングランド製ドクターマーチンを履いてみての感想
今回はイングランドモデルの『ドクターマーチン』を購入して履いてみて、実際にどんな感想を持ったのか解説していきます。
文章が多くなってしまって恐縮ですが、感じたことを全て書いていきます。購入の参考にしてみてください。
履き心地は普通のドクターマーチンと変わらない
まずは履き心地についてです。『ドクターマーチン』といえば多くのモデルに「エアクッションソール」が使われています。
空気入りのこのソールは返りが良く、『ドクターマーチン』といえば歩きやすい革靴というイメージがあると思います。そのソールはそのままイングランドモデルにも採用されています。
異なるのはインソールとアッパーです。インソールはレザー(おそらくヌメ革)に金文字で『ドクターマーチン』の名前が書かれた特別なものになっています。アッパーも茶真の特別なものに置き換えられています。
アッパーとインソールの影響で履き心地は変わるかなと思っていましたが、ほぼ変わりませんでした。これまで6足のドクターマーチンを履いてきましたがなんの違和感もなく履けたので、履き心地に関しては変わりないと思っていいでしょう。
革が厚く感じたので、履き心地が変わると思っていたので意外です。また、持ってみると通常モデルより少し重いような気もしたんですが、履いてみるとそんな印象も感じませんでした。
『ドクターマーチン』はそもそもの履き心地と歩き心地がいいので快適です。この点、値段は安くて歩き心地は変わらないので通常ラインのドクターマーチンのコスパが高く感じられました。
形は同じだけど、素材感で雰囲気は結構違う
私が選んだ『ドクターマーチン』6ホールのイングランドモデルの場合には、通常ラインの6ホールと形でほとんど違いがありません。
外から見て異なるのは素材感と革の端々に見える茶色の部分。イングランドモデルに使われている革は表面が染色されていますが、内側は茶色のまま。いわゆる茶芯と呼ばれる革です。
この茶色の部分が革が細断された端々から見えてちょっとだけ雰囲気が異なります。多分『ドクターマーチン』や革靴に興味がない人にとっては見逃してしまうようなポイントと思います。
しかし、この違いで私には結構雰囲気が異なって見えます。自己満足かもしれませんが、私の場合にはこの素材感の違いのためにこのモデルを購入したと言っても過言ではありません。
正直、久しぶりにドクターマーチンを履いていてワクワクした
『ドクターマーチン』ですが日常的に履きすぎて、好きなんですが今考えるとマンネリがあったのだと思います。
しかし、イングランドモデルは購入して家に届くまでワクワクしました。そして実際に履いていてもワクワクします。
これからどんな経年変化を見せてくれるのか楽しみです。素材感が異なるので異なるシワの入り方・傷のつき方・光沢の出方がするでしょう。
このブログでも経年変化は定期的に追っていきたいと思います。
イングランド製ドクターマーチンの良いところ
次にイングランドモデルのドクターマーチンを履いて思った“良いところ”と“悪いところ”を解説していきましょう。
最初は良いところからです!
ちょっと優越感に浸れるドクターマーチン
イングランドモデルという普通とは異なるドクターマーチンなので、ちょっとだけ優越感に浸れます。
街を見渡すとドクターマーチンを履いている人が本当にたくさんいるので、差別化ができると思います。自己満足にしかならないのは重々承知ですが、“ちょっといいドクターマーチンだぞ”というのは履いていて嬉しい気持ちになります。
だんだんとシワが入ってきて可愛くて仕方がありません。大切に我が子をあやすようにガンガン履き潰したいと思います!
茶芯なので傷が怖くない。むしろ待ち遠しい
ドクターマーチンはもともとワークブーツなので傷ついてなんぼ。でも傷がつくとちょっと落ち込みます。しかし、イングランドモデルは茶芯なので全く傷が怖くありません。
むしろ、「早く傷ついてほしい…茶色い魅惑の下地が見えてほしい…。でも自分から傷つけるのは俺ルールが許さない…。自然に、でもどんどんダイナミックに傷がついてほしい。この靴なら荒地でも喜んでランニングするし、バイクのギアチェンも気にすることなくガッチャガッチャできる…。早く傷だらけになった美しい姿を見せておくれ…」と思っています。
そんな私の意思に反して今の所傷はゼロです。早く傷がついたところが見たいのに…
イングランド製ドクターマーチンの悪いところ
続いてイングランド製ドクターマーチンの悪いところです。
全体的にファーストドクターマーチンとしてはおすすめしにくいかなという印象があります。
解説していきましょう。
白い靴下だと色移りが心配
イングランドモデルのドクターマーチンは茶芯なので、ライナーが茶色です。私の経験上こういう革靴は長時間歩くと靴下に色が移ります。なので色の薄い靴下は履かずに、黒や柄物などを選ぶようにしています。
白い靴下とドクターマーチンを合わせたいなどの場合には、通常モデルのドクターマーチンが良いと思います。
どう育てていくか方針に迷ってしまうので、革靴玄人向け
イングランドモデルのドクターマーチンの場合には茶辛なので色々な育て方ができます。
無職のクリームで茶芯を楽しむことも、逆に茶芯が出た部分に黒いクリームを塗れば目立たなくすることもできます。色々な遊び方ができますが、逆にどう育てたらいいか迷ってしまうかもしれません。
革靴や革靴のケアにある程度慣れてからの方が楽しめるのではないかなぁと思います。普通のドクターマーチンと比べると玄人向けといえますね。
イギリス産に正直4万円の価値はあるか?
イギリス産のドクターマーチンに4万円を超えるお金を出す価値はあるでしょうか?
結論、私の場合にはあると思います。
なぜかというと、買ったことを後悔していないからです。値段は高いですが、満足度はそれを超えました。
ドクターマーチンの故郷で作られたというのと素材感が違うのがたまりません。
何度も繰り返しになってしまいますが、経年変化が楽しみすぎます。イギリスの人件費と素材を考えると高すぎることはないと思います。
ドクターマーチン MIEがおすすめなのはこんな人
最後にドクターマーチンMIEがおすすめな人はどんな人か解説です。
第一にドクターマーチンが好きな人です。ドクターマーチンが好きでないなら、通常モデルでも魅力が感じられるので十分そちらでいいと思います。
そして長くドクターマーチンを履きたい人。経年変化を楽しみながらその時々の表情を楽しめるはずなので、それをワクワクしながら眺められる人にはとてもおすすめです。
靴が好きなら値段以上の価値は感じてもらえると思います。
ちなみにイングランドモデルはサイズ感も普通のドクターマーチンと変わりません。サイズ感については上の記事が参考になるはずです。
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