皆さんは革靴を買った時、履く前の“プレメンテナンス”をしていますか?
プレメンテナンスとは革靴を履く前にするメンテナンスのこと。『ドクターマーチン』を購入したときにもプレメンテナンスは必要なのでしょうか?
ネットには色々な意見がありますが、私の答えはYESです。
ドクターマーチンを買ったら、できれば履く前にプレメンテナンスをしておくのがおすすめです。今回は理由やその方法を詳しく解説します。
プレメンテナンス以外の色々なメンテナンス方法も記事にまとめています。上の記事が参考になると思うので、ぜひ時間がある時にご覧ください。
ドクターマーチンに履く前のメンテナンスが必要なワケ
革靴を履いた時、履く前にメンテナンスを行うことがあります。このメンテナンスをプレメンテナンスといい、必要かどうか度々靴好きたちの話題になります。
私は『ドクターマーチン』に限らず、どんな革靴でもプレメンテナンスは行うべきだと思っています。
なぜプレメンテナンスが必要なのか納得していただけると思います。
初期不良を見つけることができる
ひとつ目の『ドクターマーチン』のプレメンテナンスをすべき理由は“初期不良がないかどうか確認ができるから”です。
革靴は人の手で作られる部分が多く、個体によって多少の差があることはよく知られています。どうしても人の手で作られるものなので、工程の中で小さな傷がついたりなんらかの初期不良が生まれることがあります。
また、『ドクターマーチン』はしっかりと品質のチェックを受けて出荷されますが、例えば店で陳列されている間になんらか傷がついてしまうようなこともないとは限りません。プレメンテナンスをすることで『ドクターマーチン』の状態をしっかりと見ることになるので、習慣づけることで初期不良に気付きやすくなるというメリットがあります。
ドクターマーチンに限らずどんな靴でも初期不良はあるので、気づいた場合にはショップに問い合わせるようにしましょう。
新品のドクターマーチンでも製造時期はわからない
新品であったとしても、その『ドクターマーチン』がいつ製造されたものかはわかりません。製造からすぐに届いたものかもしれないし、在庫として数年保管されたものかもしれません。
レザーは丈夫な素材ですが、その丈夫さはメンテナンスあってのものです。保管の期間が長かったものに関しては、栄養が足りず本来の丈夫さや美しさを失っているかもしれません。
せっかく履くのなら、ベストな状態で履きたいですよね。
革の栄養がなくなると寿命が短くなる
革の栄養がなくなるということは、靴の寿命が短くなるということです。革の栄養がなくなると革の柔軟性が失われます。革の柔軟性が失われると深いシワが入りやすくなり、最終的にはひび割れなどを引き起こすようになります。
革の栄養は油分と水です。これを『ドクターマーチン』を履く前にメンテナンスで補給することで安心して履けるというわけです。
以上がプレメンテナンスをおすすめする理由です。
メンテナンスがあまり必要ないドクターマーチンのレザー
『ドクターマーチン』の多くには“スムースレザー”という種類のレザーが使われています。
このレザーはレザーの表面をコーティングしたガラスレザーの一種です。表面に特殊な加工がされているため光沢が長持ちし、他のレザーを使ったシューズに比べるとメンテナンスの必要があまりありません。
しかし、優れたスムースレザーを使っていたとしてもメンテナンスが全く必要ないわけではありません。長く、綺麗に履くのであれば定期的なメンテナンスは必要です。
プレメンテナンスを行った後にも、半年に一度程度は靴クリームを使ったメンテナンスを行うと良いでしょう。
履く前にしておきたいドクターマーチンのプレメンテナンス方法
実際にどのように『ドクターマーチン』のプレメンテナンスをすればいいのか解説します。
おすすめのアイテムも紹介するので、チェックしてみてください。
今回メンテナンスをするのは『ドクターマーチン』エイドリアンローファーです。既に私が私物で履いているものですが、今回は履く前だったと仮定してプレメンテナンスを行っていきます。
まずは初期不良がないかどうか、ぐるっと確認。もしかすると誰かが試着をしている可能性もあります。汚れなどもないかどうか確認しましょう。
ブラッシングでほこりを落とす
『ドクターマーチン』に傷などがなければ、まずはブラッシングをしていきます。箱に入っていたものならホコリもほとんどないと思いますが、念のためです。
ブラシは一般的な靴用の馬毛ブラシであればOKです。
ドクターマーチン全体をブラッシングします。陳列されていた商品だと隙間などにホコリがあるかもしれません。綺麗にしておきましょう。
クリームで栄養補給をする
次に、クリームで栄養補給をしていきます。私がおすすめなのは手軽に使える“サフィール”というブランドのレザーローションか『ドクターマーチン』の純正クリームである「ワンダーバルサム」です。このどちらを使うのがおすすめです。
どちらも使い方を解説します。今後のメンテナンスでも活躍するはずです。
レザーローションの場合
レザーローションの場合には、適量を布に出して『ドクターマーチン』に付けていきます。
使う布はなんでもOKです。この時は履かなくなった靴下を使いました。
ローションが無くなったら足し、靴全体に満遍なく塗っていきます。
ワンダーバルサムの場合
ワンダーバルサムを使う場合には、この工程で必要ばものが全てこの缶の中に入っています。
缶を開けると丸いスポンジが入っているので、このスポンジにクリームを付けて『ドクターマーチン』に塗っていきます。クリームは硬めなので慣れるまでは難しいですが少なめに付けるのがコツです。
スポンジでクリームをよく伸ばしていきます。くるくると円を描くようにして塗ると効率がいいです。以上がワンダーバルサムの使い方。
純正のアイテムなだけあって、ユーザーが使いやすいアイテムです。
布で拭き上げて履く前のメンテナンスは完了
最後の工程です。レザーローションを使った場合もワンダーバルサムを使った場合も同様ですが、『ドクターマーチン』に残った余分なローションやクリームを布で拭き上げます。
強くガシガシ擦る必要はありません。優しく靴の表面をなぞるように磨いていきます。
これだけで履く前のメンテナンスは終了です。15分くらいでできちゃいます。
プレメンテナンスで使用するクリームについて
プレメンテナンスで使用するクリームは紹介したローションや純正のクリームでなくてもOKです。革靴のメンテナンスに慣れている場合には、むしろ上の写真のような色がついた本格的な革靴用のクリームの方が良いでしょう。
しかし、初心者の場合には『ドクターマーチン』のイエローステッチに色が付かない無色のクリームを使った方が無難です。
紹介したローション・クリームは万が一イエローステッチについてしまっても布で拭けば色は残りません。
メンテナンス初心者でも安心して使ってもらえると思います。
まとめ:ドクターマーチンに履く前のプレメンテナンスは必要か?本当に意味ある?
今回は『ドクターマーチン』を履く前にするプレメンテナンスについて紹介してきました。
プレメンテナンスについて意見はいろいろありますが、私はするべきだと思っています。
メンテナンスをしないで履いて後悔するくらいなら、履く前にメンテナンスをしておいた方が良いという気持ちもあります。
無論、メンテナンスをしないで履くこともできますが、すぐにできるメンテナンスなのでするに越したことはないかと。
『ドクターマーチン』を気持ちよく履くためにも、プレメンテナンスをぜひ試してみてくださいね。
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