ドクターマーチンの定番ブーツである「1460 8ホール」と「2976 チェルシー」。 あなたはどちらを選びますか?
この記事を読んでくれているあなたは、「8ホール」と「チェルシーブーツ」のどちらを選ぼうか迷っているはずです。
どちらもいいブーツに違いありませんが、個性は全く異なります。
今回は実際にどちらのブーツも愛用している筆者がそれぞれのおすすめのポイントをレビュー。また、2つのブーツをわかりやすく比較します。
皆さんが買って後悔しないように解説します!
ドクターマーチンのブーツ2大巨頭どっちを選ぶ?
ドクターマーチン「1460 8ホール」と「2976 チェルシー」はいずれも定番として長く販売されているモデルです。ドクターマーチンのブーツのラインアップにおける2大巨頭といっても差し支えないでしょう。本当に人気の高いモデルです。
上の記事でも紹介している通り、飽きのこないデザインと履きやすさ(ドクターマーチンはみんな履きやすいですが)で年齢も性別も問わずに長く履き続けることができるモデルです。
しかし、お金も時間も有限です。長く付き合っていけるブーツだからこそ、どちらが自分に合うブーツなのかきちんと知ってから購入したいですよね。
そこで、2つのブーツを持っている私がそれぞれの魅力を解説してみます!
1460 8ホールのおすすめポイント
まずは「1460 8ホール」からおすすめのポイントを解説していきます。1960年にドクターマーチンが初めて量産された時からずっと販売され続けている不朽の名作。
そのおすすめポイントを3つまとめてお話しします。
8ホールを履くのはドクターマーチンの歴史を履くのと同じ
1960年にドクターマーチンが量産された時からずっとラインアップにいるのが「1460 8ホール」です。品番の1460も1960年の4月1日に量産が開始されたことを表していて、まさにドクターマーチンの歴史の体現者なのです。
ブランドの創設当初からほとんど姿を変えずに販売され続けており、完成されたデザイン性の高さや快適性の高さには賞賛を贈りたい気分です!
8ホールはドクターマーチンの歴史そのもの。マーチンラヴァーなら一足は持っておきたい名作です!
履きやすく、サイズ選びもしやすいので初心者にもおすすめ
「1460 8ホール」には“8ホール”という名前の通り、靴紐を通す穴が8つついています。甲の部分から始まって足首をすっぽりと覆うくらいまで穴が空いていますが、これによって「1460 8ホール」には優れたフィット感があります。
元々はワークブーツとして労働者向けに作られていたモデルなので、履きやすさはモデル随一。サイズ選びもしやすいので試着をせずにネットでも買いやすいです。
脱ぎ履きのしにくさはありますが、その分すっごく履きやすいです。靴擦れもなく安定して歩けます。
JADONなど派生モデルもあり
「1460 8ホール」には多くの派生モデルがあります。例えば近年ドクターマーチンファミリーの定番に仲間入りした「JADON(ジェイドン)」は「8ホール」をベースに厚底としたモデルです。
このほかにも毎年8ホールをベースにしたコラボモデルや限定モデルが必ずいくつか発表されていて、時代を超えて愛されているモデルであることがわかります。
8ホールはその人気ゆえ被りやすい弱点があります。限定モデルやコラボモデルは被りたくない人にとってはいい選択肢ですよね。
2976 チェルシーブーツのおすすめポイント
次に、「2976 チェルシーブーツ」のおすすめポイントを3つに絞って紹介していきます。
チェルシーブーツは別名“サイドゴアブーツ”とも呼ばれます。靴紐ではなく、ブーツの履き口の両サイドについたゴムが伸縮することで脱ぎ履きをするタイプのブーツです。
早速おすすめのポイントを紹介していきましょう!
フォーマルシューズにルーツを持つスタイリッシュな一足
ゴムを使ったブーツということで歴史が浅そうな「チェルシーブーツ」。しかし、その歴史は古く、誕生は1830年代の半ば頃のようです。元々はロンドンにあった靴店がヴィクトリア女王のために提案したもので、フォーマルな場面で履くシューズとして誕生しました。
ワークブーツを起源とするドクターマーチンの中で、「2976 チェルシーブーツ」はちょっと異色な存在なんです。ドクターマーチンのラインアップに登場したのは、1970年代の初め頃。そこから現在まで「8ホール」ほどではなくとも安定した人気を持っています。
他のドクターマーチンとは違う、スタイリッシュな見た目に惹かれる方も多いのではないでしょうか。
脱ぎ履きが楽なサイドゴアは見逃せないポイント
「チェルシーブーツ」のメリットは靴紐がないことで無駄がないデザインであること。そしていちいち靴紐を結んだり解いたりする必要がないので、脱ぎ履きが楽であること。むしろこっちの方が大きなメリットかもしれません。
そもそもドクターマーチンの故郷イギリスは土足文化です。しかし、日本は玄関で靴を脱ぐ文化。頻繁に脱ぎ履きをする日本では脱ぎ履きしやすいチェルシーブーツはストレスがない選択です。
ブーツだと脱ぎ履きで時間がかかって友達に迷惑をかけてしまった経験が誰しもあるはず!でもチェルシーならそんな心配御無用!!
実はめちゃくちゃ手入れが簡単なのもポイントが高い
「チェルシーブーツ」は靴紐がないデザインなので、靴磨きの時にいちいち靴紐を解く必要がありません。また、溝なども少ないのでブラッシングは楽ですし、イエローステッチがない分靴クリームが付かないように気を付ける必要もありません。
そう、「チェルシーブーツ」はめちゃくちゃ手入れが楽ちんなんです。
完全に宣伝ですが、チェリーレッドのドクターマーチンにおすすめの靴クリームはこの記事をどうぞ!
比較するとわかる1460 8ホールと2976 チェルシーブーツの違い
ここで「1460 8ホール」と「2976 チェルシーブーツ」を用意したので比較してみたいと思います。
デザインの違いは並べて比較するのが一番わかりやすいと思います。ご参照あれ!
ボリュームのある8ホールと足に張り付くようなチェルシーブーツ
「8ホール」の特徴はドクターマーチンを象徴するボリューム感たっぷりのそのシルエット。ぷっくりとしたトゥと厚いソール。イエローステッチも相まってその存在感は堂々たるものです。
一方で対照的なのが「チェルシーブーツ」。足のシルエットをそのままトレースしたような形をしていて、とてもシャープです。ソールのボリュームは変わりありませんが、細身でセクシー。全体を見るとボリューム感度シャープ感が程よく、光沢も相まってグラマラスな印象を受けます。
「8ホール」はカジュアルな合わせ方が得意で、「チェルシー」はキレイめな合わせ方が得意です。これはカラーにもよるので一概にはいえませんが、そんな傾向があります。
チェルシーブーツの方が3倍は早く脱ぎ履きできる
別に私に「チェルシーブーツ」が“赤いから”というわけではありませんが、「8ホール」よりも「チェルシーブーツ」の方が3倍は早く脱ぎ履きができます。
正直なところ、脱ぎ履きが面倒だからという理由で「チェルシーブーツ」や他のドクターマーチンを選ぶことも実際にあります。デザイン性も大切ですが、実際に履いていく中では履きやすさも同じくらい重要です。
ブーツは“なかなか脱ぎ履きできないこと”そのものも体験だと思うのでここは人によります。
自分のライフスタイルや履きたいシーンをよく考えてみると失敗しないでブーツを選ぶことができます。
カラーで印象がガラリと変わるので、慎重に検討しよう
カジュアルな「1460 8ホール」とキレイめな「2976 チェルシー」。しかし、そのアイテムがフォーマルかカジュアルかはシルエットだけでなくカラーも多分に影響します。
どちらを購入しようか考える時にはぜひ、いろいろなカラーのものを見比べてみてください。そして幸いにも定番モデルなので、SNSなどにはたくさんのコーディネート写真が投稿されています。
自分がしたい系統のコーディネートに最も合うのはどのモデルでどのカラーリングなのか、他の人のコーデも参考にしてみるといい買い物ができるはずです。
ドクターマーチンは世界中で人気なので、日本人だけでなくて海外のスナップも見てみると面白い発見があると思います。
自分に合うのは1460 8ホールか2976 チェルシーブーツか
自分に合うのは「1460 8ホール」なのか、それとも「2976 チェルシーブーツ」なのか。なんとなく購入すべき方がわかってきましたか?
ここまでそれぞれの魅力と2つのモデルを比較してきましたが、最後はどちらのモデルにより惹かれるかです。ここまで「8ホール」と「チェルシー」を比較検討できる十分な材料を解説したと思います。
あとは自分の心の赴くままに欲しいと思ったものを購入してみてはいかがでしょうか。
どちらも本当にいいブーツなのに違いはないです。ここまで読んでくれたあなたが欲しいと思ったブーツです。きっと後悔はしないはずです!
どちらのブーツを選ぶにせよ、サイズ選びは必ずしっかりと
「1460 8ホール」と「2976 チェルシーブーツ」のどちらのブーツを買うとしても気をつけて欲しいのがサイズ選びです。
ドクターマーチンは空気が入ったソールのおかげで、革靴とは思えないくらい履き心地がいいブランドです。その履き心地を最大限楽しむためにはサイズ選びが大切なんです。
間違ったサイズ選びのまま履き続けると大きな問題につながることもあります。
サイズ選びを間違えると起こる大きなリスク
合わないサイズの靴を履き続けると、靴擦れや転倒の原因になることもあります。それだけではなく、姿勢の悪化やそれに伴う頭痛など大きなリスクが伴うのです。
影響があるのは人間だけではありません。ドクターマーチンにも悪い影響があります。
本来履きシワの付かない部分にシワがついたり、ぶつけることが多くなり傷つきやすくなったりといろいろな悪い影響が出かねないのです。
お気に入りのドクターマーチンを長く履くにはサイズ選びが大切です!
ドクターマーチンのサイズ選びで99%間違えない方法
ドクターマーチンのサイズは特殊で、UKサイズというものが採用されています。
基本的には上のサイズ表を参考にしてサイズを選べばOKですが、靴というのはブランドによってサイズがわずかに異なるためそれでも万全ではありません。
そこでぜひみて欲しいのがこの記事です。ドクターマーチンのサイズを試着をしなくても選べるようにその方法をまとめました!
正直なところ「8ホール」のサイズ選びは簡単ですが、「チェルシーブーツ」のサイズ選びの難易度は高めです。それでもサイズ交換ができるショップの紹介なども上の記事中で行っているので、安心して購入できるようになるはずです。
まとめ:【ドクターマーチン】1460 8ホールとチェルシーブーツで迷うあなたへ
今回はドクターマーチンの2つの定番ブーツ「1460 8ホール」と「2976 チェルシーブーツ」について、それぞれおすすめのポイントや比較を行いました。
あなたはどちらのブーツを選ぶかもう決めましたか?
この記事が少しでもドクターマーチンを買う参考になれば幸いです。他の記事でもドクターマーチンに関する様々な疑問や魅力の解説をしているので、ぜひ読んでみてくださいね。
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