ドクターマーチンのメンテナンスをサボる方法、教えます。
革靴好きからしたら“エエッ?”と思われそうな内容ではありますが、「できるだけ楽に革靴を綺麗にしておきたい」という需要があることを存じ上げております。そしてそれ決して悪いことではないと思っています。

特にドクターマーチンの場合には革靴初心者の方も多く選ぶブランドなので、本格的なメンテナンスを前提とすると少し尻込みしてしまう気持ちもわかります。
そこで今回の記事では、「革靴好きが考えるドクターマーチンのメンテナンスを可能な限り“上手くサボる方法”」について紹介していきたいと思います。

面倒なメンテナンスの負担をできる限り少なくするアイデアをまとめました!
ドクターマーチンのメンテナンスを上手くサボる方法、教えます

ドクターマーチンのメンテナンスをサボるとはいっても、それで靴の寿命が短くなったり綺麗さが失われてしまっては本末転倒です。それでは“上手く”サボるとはいえません。
今回紹介する方法は全て、できる限り手間を少なくし(または本格的なメンテナンスが必要になるまでの期間を延長し)、それでいてドクターマーチンの需要を伸ばして綺麗に維持するものです。

この記事を通して「なんだ、革靴の維持って簡単じゃん!」と思ってもらえたら嬉しいです。
ドクターマーチンのメンテナンスをサボるのは悪いことじゃない

ドクターマーチンのメンテナンスをサボるのは悪いことじゃありません。誰でも「革靴のメンテめんどいなぁ」と思うことはあります。

筆者だって疲れて帰った時、革靴が汚れていてもメンテはサボって明日の自分に任せます。
そもそもドクターマーチンは労働者の過酷な足元を支えるために生まれたワークブーツです。そのため他の革靴やブーツと比べると頑丈でメンテナンス性にも優れています。いわば、ズボラにも最適な革靴・・・!
ぜひ、たまには本格的なメンテナンスをしてもらうようにして、基本は今回のこの記事で紹介するサボり方をマネすれば大丈夫。
メンテナンスをしない=悪ではない

「メンテナンスをしない=悪」という考えは捨てましょう。メンテナンスをせずに革靴の寿命を縮めることこそが悪なのです。

革靴との向き合い方は様々。メンテナンスが好きで色々と靴クリームを買い集めるような人もいれば、あくまでファッションアイテムとして捉えている人だっています。楽しみ方は人それぞれです。
必要最低限のメンテナンスで革靴を楽しみ、その魅力を感じてもらえるのが一番です。

でも道を踏み外して革靴メンテ沼に落ちて欲しい気もする・・・
上手にメンテをサボる方法は色々とある

革靴はメンテナンスをしないと輝きが失われ、栄養も減って最後にはひび割れなどで履けない状態になってしまいます。
今回の上手なサボり方では、そんな状態を上手く回避しつつドクターマーチンを楽しむ方法を紹介します。
ドクターマーチンのメンテナンス全般をサボる方法

ドクターマーチンのメンテナンス全般をサボる方法があります。それは靴についたホコリを落とすこと。
なぜホコリかというと、靴の栄養分を革から奪い取ってしまうからです。
革の栄養は水分と油分。靴の表面についたホコリはその両方をレザーから盗んでしまうのです。

レザーの大敵ホコリ!それを退治する儀式が「ブラッシング」なのです!
ブラッシングは革靴のメンテナンスの初歩の初歩

ブラッシングは革靴のメンテナンスの初歩でありながら、最も重要な作業です。靴用のブラシを使ってレザーの表面をブラッシングするだけでホコリや汚れが取れ光沢も出てきます。
本当は毎回革靴を履いた後にブラッシングをするのが理想ですが、毎回革靴を脱いでブラッシングするのは面倒に感じてしまうかもしれません。
履いたままブラッシングすれば解決

なぜブラッシングが面倒なのかというと、家に帰った後に
- ドクターマーチンを脱ぐ
- 革靴を手に持つ(底を持つので手が汚れる)
- ブラッシングする(玄関が汚れる)
- 収納する
このような流れになるからです。特に革靴を手に持ってブラッシングするとなると、効率よく行うには靴のソールの部分を持たなければならないので手が汚れます。

個人的には手が汚れるのが面倒で嫌だなと感じるポイントです。

ここでこの問題を解決してくれるのが持ち手の長い靴用ブラシです。筆者のおすすめは無印良品のもので1,000円ほどで販売されています。

このブラシであれば靴を履いたまま手を伸ばしてブラッシングができます。ブラシを玄関に置いておけば、家に着いたらそのまま外でブラッシングをしてあとは靴を脱いで収納するだけ。玄関も汚れず手も汚れません。

ブラッシングを完全にサボることはできていませんが、これだけでも相当負担が減るはずです。
ドクターマーチンに靴クリームを塗るのが面倒くさい

ドクターマーチンには靴クリームを塗る必要があります。靴クリームは色がついているので、手につくとなかなか落ちません。

純正の靴クリーム「ワンダーバルサム」は無色で手についても色はつきませんが、それでもベタつきがあります。
また、靴クリームを使ったメンテナンスには専用のブラシなど必要なアイテムも多くそれを用意するのも煩わしく感じる人も多いでしょう。
革靴を長く履くには油分と水分が必要

しかし、革靴には油分と水分が必要です。これがなければ光沢は失われ革は硬くなってしまいます。油分と水分を適切な量当てることで革は柔らかくなり、摩耗もしにくくなります。
これが革靴を長く履けることにつながるので、ドクターマーチンへの栄養をやるのは非常に大切です。

靴クリームを使ったメンテナンスは面倒。それを違うアイテムに代替しましょう!
手が汚れないオールインワンローションで解決

靴クリームを使ったメンテナンスを代替できるのがレザー用のオールインワンローションです。
大抵のオールインワンローションは、
- 汚れ落とし
- 保革(レザーに栄養を与えること)
- ツヤ出し
この3つの機能が備わっています。

また、使用する時には適当な布に取り出してドクターマーチンを拭くだけなので用意するものも少なく、さらさらしているので手についても簡単に落ちます。

靴クリームを使うよりも圧倒的にメンテナンスが楽なんです。
オールインワンローションを塗るのすら面倒くさい

オールインワンローションを使ってのメンテナンスすら面倒くさいというのであれば、汚れやホコリがつかないように根本的なところを変えるしかありません。
保管方法と汚れがつきにくい加工をドクターマーチンに加えましょう。
メンテナンスの頻度を極力抑えるためにはどうするか?

まず、保管方法を考えます。ドクターマーチンの栄養をホコリや汚れに奪われないようにするには、履いた後の靴をホコリがつかない場所に保管するのが一番。
しかし、履いた後に靴箱にすぐにしまうとそれはそれでカビなどの原因になります。
カビの原因は靴に残った汗などの水分の影響が大きいため、2日程度玄関など通気性の良い場所(直射日光が当たらないところが望ましい)に置いて乾かした後に靴箱にしまうようにします。

これでホコリなどで靴の栄養が失われるのを防ぐことができます。
ドクターマーチンに汚れがつかない加工をする
もう一つの方法がドクターマーチンに防水加工をしてしまう方法です。
これは簡単で防水スプレーを使えばOKです。
ただし、防水スプレーを使う前に汚れを落としておくこと。汚れの上から防水スプレーをかけてしまうと汚れが汚れを弾くことになります・・・。
ドクターマーチンの靴紐が毛羽立ってきたけど交換は面倒

ドクターマーチンの靴紐が毛羽立ってきた場合には交換するのが一般的です。ドクターマーチンの公式サイトでは純正の靴紐が販売されていますし、社外品の安い靴紐でも問題ありません。
しかし、靴紐の交換も面倒・・・という場合には毛羽立ちを綺麗にする方法もあります。
靴紐ひとつで変わる雰囲気

たかが靴紐程度と侮るなかれ。実は意外と靴のイメージに影響してきます。毛羽立った靴紐だと実際以上に古臭く感じますし、履き潰した革靴でも靴紐を新品に変えると見違えたりします。
また、ブーツであれば伸縮性のある靴紐に変えることでわざわざ靴紐を解かなくても脱ぎ履きできるようになります。
今回は靴紐の交換をせずに毛羽立ちを抑える方法を紹介しますが、限界を迎えた靴紐なら交換することで新しいドクターマーチンの魅力に出会えるかもしれません。

各モデルの靴紐の長さは上の記事からどうぞ!
ライターでサッと炙れば新品同様に

靴紐の毛羽立ちを抑える方法はとっても簡単。ライターの火でサッと毛羽立っている部分を炙るだけ。

本当に一瞬で大丈夫です。それで毛羽立ちがどんどん消えていきます。
わざわざ新品の靴紐を買うのも交換するのも面倒だと思いますが、たったこれだけで靴紐は綺麗になります。
革靴好きが教える、ドクターマーチンのメンテナンスを上手くサボる方法

今回は“ドクターマーチンのメンテナンスを上手にサボること”をテーマにブログ記事を書いてみました。
ドクターマーチンのメンテナンスが大変じゃないかとお思いの方は、ぜひ気軽な気持ちで購入してみて欲しいと思います。
手入れは今回紹介したものでも十分ですし、「より綺麗にしたいな」「メンテナンスが楽しいな」と思ったら本格的な道具を揃えればOKです。その道具は他の革靴にも使えるので無駄にもなりません。

ぜひ、気軽にドクターマーチンライフを楽しんでみてくださいね。
コメント