今回はドロドロに汚れたドクターマーチン 3ホールをきれいにしてみました。
一見汚くなってしまったドクターマーチンでも、きちんとメンテナンスをすれば問題なく元通り綺麗になります。

“ドクターマーチンが汚れてしまった”と落ち込まないで、是非この記事を参考にきれいにしてみてください。
リアルにワークに使用!ドクターマーチン 3ホール

さて、ドクターマーチンはもともと1960年のイギリスでワークブーツとして誕生しました。
今ではファッションアイテムとして履かれることがほとんどなので、実際に「ワーク」目的で使う人は少数だと思います。
そこでものは試し。今回はドクターマーチン 3ホールを履いて草刈りのボランティアに参加してきました。

結果、ドクターマーチン 3ホールは草と泥でドロドロに・・・

これを今回はきれいにしていくわけです。
ドロドロになっても大丈夫。ドクターマーチンは綺麗になる

まず最初に結果をお見せしましょう。このドロドロのドクターマーチンがメンテナンスを行うことで・・・

これくらい綺麗になりました。
もともとの3ホールの状態はトゥの部分に鏡面磨きを施していました。今回は鏡面磨きを行わなかったので、先の部分の輝きこそ鈍くはなっていますが、メンテ前までドロドロだったとはわからないくらい綺麗になっていると思います。

この記事で鏡面にしてから1ヶ月くらいしか経っていない時期でした(泣)
ドクターマーチンが綺麗になるわけ

なぜこんなにドクターマーチンがきれいになるのかと言うと、それは靴自体の設計や素材に秘密があります。
スニーカーの場合には多くの場合布素材が使われます。プレミアムシューズなどの場合にはレザーも使われることがありますが、全面レザーのスニーカーは少ないはずです。

布の場合には穿き込むうちにだんだんと経年劣化をしていきます。
一方、ドクターマーチンをはじめとした革靴の場合には、布と違って汚れをしっかりと落とすことができるんです。
手入れさえしていればずっと長く愛用できる

スニーカーと違って革靴の場合は、穿き込むことでシワがついたりツヤが出たりすることを経年変化と呼びます。

エイジングと言ったりもしますね。
つまり、手入れさえしていればスニーカーよりもずっと長く綺麗な状態で愛用することができるということです。
スニーカーと比較すると革靴は高額ですが、だからと言ってスニーカーの方がコストパフォーマンスに優れているとは言えないわけです。長期的な目線で考えると、革靴の方がコストパフォーマンスに優れているかも。ソール部分は革靴でも次第に削れてはいきますが、お金をかければ交換することもできます。少なくともスニーカーと比較すると履ける期間が段違いに長いです。
実際にドクターマーチン 3ホールを綺麗にしてみる

では実際にドクターマーチン 3ホールをきれいにしていこうと思います。まずは最初の状態を確認しましょう。

色々な方向から写真を撮ったので何枚か写真を載せておきます。草が生い茂っている中作業をしていたので、細かな草がついていたり土埃がそのままついていたりします。

普通なら家に帰ってすぐブラッシングをしますが、今回はあえて汚くするために何もせずに1日放っておきました。汚れもドクターマーチンにしっかりくっついて強固になっているはずです。

ごめんよドクターマーチン!
靴紐を取る。ブラッシングでホコリ落とす

さて、では作業に入っていきましょう。まず最初に靴紐を取っていきます。

靴紐を外すことで羽根の内側のタンの部分の汚れを落としやすくなります。

その後に革靴用のブラシを使って靴全体をブラッシングしていきます。特にタンの部分や革と革が縫い合わされている部分などは汚れがたまりやすいので、入念に行っていきます。

これで靴の表面についている大雑把な汚れを落としていきます。

これ、おすすめのブラシです!1,000円くらいでお安くて毛足が長いので汚れを落としやすいです。
リムーバーで汚れを落とす

靴ブラシで落としきれなかった汚れはリムーバーを使って落としていきます。リムーバーというのは簡単に言えば化粧落としのようなものです。
この時に古くなった靴クリームも一緒に落としてしまいます。

まず使ったのは汚れを落としと保革、艶出しの効果が一緒になっているもの。これは汚れ落としの効果は薄いですが、革への負担も少ないためとても使いやすいです。

ただ今回はこれだけでは汚れが落としきれなかったので、汚れ落とし用のリムーバーも使いました。


革への負担が大きいのであまり使いたくないですが、こびりついた汚れを落とすには致し方ありません。

強力ですが、あまり多用するのおすすめしません!
靴クリームで栄養を補う。艶を出す

これでドクターマーチンのアッパーから汚れが落ち、人の皮膚で言えばスッピンの状態になりました。

ここに靴用のクリームを使って栄養を補い、ツヤを出していきます。

靴用のクリームは手で直接塗ってもいいですが、手が汚れてしまうためベネトレイトブラシという小さなブラシを使って塗っていきます。

靴全体にクリームを薄く薄く塗り広げていきます。

クリームが塗り終わったら、革の毛穴にクリームを押し込むようにペネトレイトブラシとは別の磨き用のブラシでブラッシングしていきます。

コスパが良さそうなブラシがあったので載せておきます!
仕上げ磨きとブラッシング

今の状態はドクターマーチンの表面に靴クリームを塗り、ブラッシングである程度浸透させた状態。このままでは余分なクリームがドクターマーチンのアッパーに乗ったままなので、これを布を使って拭き上げていきます。

指に布を巻き付けて、手を左右に素早く動かす形で靴全体を磨き上げていきます。
これでドクターマーチンのアッパーに残った余分なクリームが取れました。

最後に仕上げ磨きです。仕上げ用の柔らかな毛足のブラシを使って素早くブラッシングしていきます。

これでドクターマーチンのメンテナンスは終了です!

本来であれば靴紐を戻すのですが、靴紐の汚れも気になったため、今回は洗って乾燥させてから戻すことにしました。
手で揉み洗いをした後にハンドソープを使って洗っています。これだけでもだいぶ綺麗になります。

最初のドロドロの状態と見比べると、見違えるように綺麗になったことがわかるのではないでしょうか。


こんな風に、ドクターマーチンはメンテナンスさえすればどんなに汚れていても綺麗にすることができます。
ドクターマーチンはずっと長く愛用できる

どろどろのドクターマーチンのメンテナンス、いかがでしたでしょうか?
皆さんの持っているドクターマーチンは汚れて輝きを失っていませんか?そのドクターマーチンも、ちょっとしたメンテナンスで美しく蘇るかもしれません。中古で購入したドクターマーチンだって新品のようにきれいになるかもしれませんよ。

ドクターマーチンがきれいに長く履ける革靴だと分かっていただけたと思います。
少しだけ本筋から離れますが、ドクターマーチンが大好きな筆者的に長く履けるモデルを紹介していこうと思います。
まだドクターマーチンを持っていない方は是非参考にしてほしいと思います。
長く履ける具体的なモデルはコレ

長く履けるドクターマーチンのポイントは素材です。実は最近のドクターマーチンのラインアップには、アッパーが布やヴィーガンレザーでできたモデルも存在します。
これは本革とは異なるため、経年劣化が起きてしまいます。

なので、ポイントは本革が使われているドクターマーチンかどうか。

大抵のモデルは本革で作られていますが、今回紹介したドクターマーチン1461 3ホールや街でよく見かける1460 8ホールなどは、特別なモデルを除いてアッパーはオールレザーでできています。
購入する時にはそのドクターマーチンのアッパーがどんな素材でできているのか、注目してみてください。
永く履きたくなるモデルはコレ

本革で作られているドクターマーチンであれば長く履くことはできますが、5年10年経った時にまだあなたのファッションに合うかどうかはわかりません。
そこで、ドクターマーチンを永く履きたいあなたにおすすめしたいのが定番のモデルです。
- 1460 8ホール
- 1461 3ホール
- 2976 チェルシーブーツ
- ADRIAN LOAFER
この辺りのモデルは男女関係なく、もちろん年齢にも関係なく長く履くことができます。

1足を長く履きたいというあなたは、流行にとらわれず普遍的な魅力を持つ定番のモデルを選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ:ドロドロに汚れたドクターマーチン 3ホールを綺麗にしてみた

今回の記事のまとめです。今回はドロドロになったドクターマーチン1461 3ホールをメンテナンスできれいにしました。
どんなにドロドロのドクターマーチンだったとしても、メンテナンスさえしっかりすればきれいにすることができます。
汚れてしまったドクターマーチンが身近にあるなら、是非手入れをしてみてはいかがでしょうか。
それから、ドクターマーチンをまだ持っていないあなたには、おすすめの長く履けるモデルを紹介しました。

購入の際には是非検討材料の一つにしていただきたいと思います。
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