『ドクターマーチン』には純正の靴クリーム「ワンダーバルサム」があります。
今回はこのクリームについてシンプルにレビューをしていきたいと思います。
結論から書くと上の通りです。理由は記事を読めばご納得いただけると思います。
ドクターマーチンには純正の靴クリームがある
皆さんは「ワンダーバルサム」をご存知ですか?『ドクターマーチン』の公式から発売されている靴クリームです。つまりは純正の靴クリームということですね。
「ワンダーバルサム」のこの記事執筆時の値段は1,980円でした。昔はもう少し安かったような気もしましたが、2,000円近い金額は素直に高いですね。
一般的な靴クリームが1,000円ちょいで販売されているのでより高く感じます。
ワンダーバルサムの特徴について
「ワンダーバルサム」ですが、一般的な靴クリームとは色々と異なる部分があります。
ここからは筆者の持っている「ワンダーバルサム」を使って説明していきます。缶の色が異なりますが、中身や仕様は同じです。
普段から靴クリームを使って革靴のメンテナンスをしている方でも驚くと思います。
缶の中に必要なものがほとんど入っている
「ワンダーバルサム」には面白いポイントがありまして、この缶の中にクリームを塗る用のスポンジが入っています。缶の中にスポンジが入っているのも面白いですし、そもそもスポンジで靴クリームを塗る経験も「ワンダーバルサム」くらいでしかしないです。
靴の状態が綺麗なら、「ワンダーバルサム」以外には拭き上げ用の布があれば済んでしまいます。
自然由来の素材が多く安心して使用できる
ワンダーバルサムの説明文を引用します。
植物性ワックス(ココナツオイル・蜜蝋)と、動物性ワックス(ラノリン)を混ぜて作られたケアクリームです。付属のスポンジでレザーの表面に薄くのばすと、自然由来の成分がレザーの修復を促します。また防水・防汚のための保護クリームとしてもご使用いただけるため、レザー製品を長持ちさせる効果があります。
「ワンダーバルサム」は自然由来の素材でできていて、余分な成分がないので安心して使用できるクリームだそう。個人的には自然素材かどうかはそんなに気にしていないんですが、使っていて気に入っている点があります。ポイントはニオイです。靴クリームにありがちな匂いがしません。
匂いに敏感な人でも安心して使えると思います。ニオイに自然素材の恩恵を感じます。
ワンダーバルサムを実際にドクターマーチンに使ってみる
では、実際に「ワンダーバルサム」を使ってみましょう。「ワンダーバルサム」を使う前にブラッシングや汚れ落としローションで『ドクターマーチン』を綺麗にしておくようにしましょう。
綺麗な『ドクターマーチン』に「ワンダーバルサム」の缶を開けて付属のスポンジにクリームを付けていきます。クリームは硬いですが、アッパーに付けるとよく伸びるので少し力を入れて表面をなぞるくらいで十分です。
クリームをとったら『ドクターマーチン』の表面にクリームを塗っていきます。薄く伸ばすように塗り広げます。丸くくるくると円を描くようにすると効率的にクリームを塗ることができます。
これが「ワンダーバルサム」を塗った後の状態です。クリームは無色ですが、結構テカテカになります。次に布を使って余分なクリームを拭き取っていきます。
拭き取る際に使う布はなんでもOKです。実際この時に私が使った布も着なくなったTシャツを切り取ったものです。『ドクターマーチン』の全体を磨いて余分なクリームを拭き取ります。
ワンダーバルサムは若干ベタつきます。拭き取らずに放っておくとホコリがついたり、カビなどの原因になることも。
「ワンダーバルサム」を拭き取ったらメンテナンスは終了です。ご覧の通り手軽にメンテナンスができる割に『ドクターマーチン』はピカピカになります。
ただし、光り方はドクターマーチンの色に合った靴クリームを使った時とはちょっと違います。この点はこの後の感想で詳しく話します。
ワンダーバルサムを使った感想
『ワンダーバルサム』を使った感想をまとめます。
やはりメリットもありますが、デメリットもあるというのが正直な感想です。
手軽にメンテナンスができるので、めんどくさがりやにおすすめ
「ワンダーバルサム」の一番の利点は手軽にメンテナンスができるところです。他の靴クリームとは異なり、ペネトレイトブラシを用意する必要がありません。
缶を開けたらすぐにクリームを塗ることができるので思い立ったらすぐにメンテナンスができるお手軽さは魅力です。
ドクターマーチンが時短でピカピカになる
また、『ドクターマーチン』を時短でピカピカにできる点もいいです。『ドクターマーチン』の多くのモデルにはイエローステッチが採用されています。
カラークリームだとクリームを塗る時にステッチにもついてしまうことがあるので神経を使います。しかし、「ワンダーバルサム」は無色のためステッチを気にすることなくメンテナンスができます。
結果、革靴のメンテナンス初心者でも失敗がないですしステッチに色がつくこともありません。
総じて革靴のメンテナンス初心者には良い選択肢だと思います。
靴クリームの光沢感には正直負ける
一方、普通の靴クリームと比べると、光沢感など仕上がりに差が出ます。「ワンダーバルサム」を使った後の『ドクターマーチン』はピカピカですが、表面が輝いているような光り方です。
一方、革に合った色の靴クリームを塗ると、もちろんものによりますが革の奥から光が出ているような深みのある光り方になります。
既に靴クリームを持っている人でメンテナンスに慣れていればわざわざ「ワンダーバルサム」を購入する意味はあまりないのかなと思います。
「ワンダーバルサム」の光り方にはちょっと物足りなさを感じるのではないでしょうか。
ワンダーバルサムを使う時の注意点
最後に、「ワンダーバルサム」を使う時の注意点です。3つの注意点があります。
ワンダーバルサムの塗りすぎには注意しよう
「ワンダーバルサム」の塗りすぎには注意してください。油分の比率が高いのでレザーの表面に残りやすいです。湿度の高い日本では、レザーに油分が多く残ったままにしているとカビなどの発生原因になることがあります。
「ワンダーバルサム」を塗った後は、しっかりと拭き取るのを忘れずに!
ワンダーバルサムが使用できない素材について
もともと「ワンダーバルサム」は『ドクターマーチン』のスムースレザー用に作られています。実験的に自分でスムースレザー以外にも使ってみたところ、他の革靴にも普通に使えました。
一方、スエードやヌバックのような起毛した革には「ワンダーバルサム」は使えません。『ドクターマーチン』にも起毛素材のものがあるので、そういったモデルには使用しないようにしましょう。
ワンダーバルサムを使うタイミングについて
『ワンダーバルサム』を使うタイミングですが、公式ではレザーのしっとり感が失われた時とされていました。ただし、レザーは徐々に徐々に栄養がなくなって光沢が失われるのでそれに気づきにくいです。
着用頻度にもよりますが、1から3ヵ月に一回程度はワンダーバルサムを使ったメンテナンスをおすすめします。
まとめ:【おすすめ?】ドクターマーチン純正クリーム「ワンダーバルサム」の正直な感想
今回は『ドクターマーチン』の純正クリームである「ワンダーバルサム」をレビューしました。
非常に使い勝手が良く気軽にメンテナンスができる点は高評価ですが、その一方でその仕上がりには満足できない点もあります。一長一短の靴クリームではあるので、万人におすすめできるものではありません。
すでに革靴のメンテナンスに慣れている人は不要ですが、これから『ドクターマーチン』のメンテナンスをはじめるという人には入門用のクリームとして魅力的なひと缶だと思います。
以上、「ワンダーバルサム」の正直なレビューでした。
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