今回はドクターマーチン 8ホールのレビューを行っていきたいと思います。
ドクターマーチン 8ホールといえば、ドクターマーチンの中でも超定番のアイテム。筆者は8ホールを10年近く履いてきたので、このモデルについてのリアルな感想などをまとめていきたいと思います。


後悔しない選び方についても解説するので、購入を検討している方に参考にしてもらえたら嬉しいです。
ドクターマーチン 8ホールとは?基本情報と歴史

モデル名 | 1460 8ホール |
アッパー素材 | スムースレザー(天然皮革) |
ソール | エアクッションソール |
値段 | 29,700円 |
具体的なレビューに入る前に、まずはドクターマーチン 8ホールの基本的な情報についてまとめておくことにします。

ドクターマーチン 8ホールの購入を検討していて、既にご存知だという方は読み飛ばしていただいても構いません。
モデルの特徴:初の量産モデル、ワークブーツからファッションアイコンへ

ドクターマーチン 8ホールは、1960年4月1日にドクターマーチンがブランドとして初めて量産したモデルです。
当時はファッション用というよりは、本格的なワークブーツとしてイギリスで販売されていました。その優れたデザイン性と履き心地から労働者以外にも人気が広がり、次第に若者やミュージシャン、アーティストなどにも愛用されるようになりました。
今では世界中で愛されているドクターマーチンというブランドですが、この8ホールこそがブランドの原点であり、今もほとんど形を変えずに発売され続けている伝説的なブーツなのです。
価格帯とカラーバリエーション:定番色から限定モデルまで

円安の影響もあり、ドクターマーチン 8ホールは少しずつ値上げされています。現在の価格は2万9700円。しかしそれでも、本革を使ってグッドイヤーウェルト製法というソール交換が可能な製法で仕上げられた本格的なブーツとしては、非常にコストパフォーマンスに優れていると思います。

主なカラーはブラックとチェリーレッドです。定番モデルであるため、様々なカラーバリエーションが登場しており、さらにコラボモデルや限定モデルのベースとしても多く選ばれています。そのため、非常に多くのモデルが存在します。

人とかぶりたくないという方は、8ホールの限定モデルやコラボモデルを選ぶのがおすすめです。
ドクターマーチンの歴史との深い繋がり
ドクターマーチンの歴史と8ホールには非常に深いつながりがあります。ドクターマーチン 8ホールとドクターマーチンの歴史は表裏一体の関係。
ドクターマーチンの歴史に興味が出たあなたはぜひ、上の記事を見てみてくださいね。

ドクターマーチンの生みの親ドイツ人医師のドクター・マルテンスさんのことなども詳しく解説しています。
【10年愛用者が語る】ドクターマーチン 8ホールのリアルレビュー:第一印象から経年変化まで

それでは本題に入ります。私が実際に長く愛用してきたドクターマーチン8ホールのリアルなレビューをお話していきたいと思います。

これから購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
第一印象と想像とのギャップ:3ホールとの違い

まずは第一印象についてです。私にとってドクターマーチン8ホールは2足目のドクターマーチンでした。1足目に手に入れたのはドクターマーチン 3ホール、そしてブーツタイプとしては初めてドクターマーチン8ホールを購入しました。

第一印象としては、ドクターマーチンの原点であるこのアイテムをついに手に入れることができたという喜びの気持ちでした。
ドクターマーチン3ホールと8ホールは、単に丈の長さが違うだけのように見えますが、実際に手に取ってみるとその印象は全く異なります。3ホールはカジュアルにも、少しきれいめな格好にも合わせやすいオールラウンダーな印象ですが、8ホールになると一気にカジュアルでロックなテイストに変わります。

また、本革のブーツタイプということで、ある程度履きにくいだろうと覚悟していましたが、いい意味で裏切られました。

履き心地についてはもっと詳しく紹介したいので、次の項目でお話していきます。
履き心地とクッション性の評価:エアクッションソールの秘密

ドクターマーチンの何がすごいかというと、私はソールだと思っています。有名な話ですが、ドクターマーチンのソールには空気が入っています。ブランドでは“エアクッションソール”と呼んでいますが、ドクターマーチンはナイキのエアマックスよりもずっと早く、1960年にこのソールを実用化しています。

そう、ドクターマーチン8ホールの量産時には、すでにこのソールを実現していたのです。1960年の古い技術だと侮るなかれ。ドクターマーチンの履き心地は、現代のブーツの中でも随一です。ブーツというと、固くて歩きにくく、なかなか足に馴染まないイメージがありますが、ドクターマーチンのブーツは最初から良い履き心地です。確かにアッパーの革は少し硬く、ある程度馴染むまで履き込む必要がありますが、ソールに関しては最初からクッション性が高く、非常に履き心地が良いです。
初めてブーツを買うという方にも、すでにブーツを持っていて新しいブーツを購入してみたいと思っていた方にも、ドクターマーチンはおすすめです。

きっとその履き心地に驚くと思います。
8ホールのサイズ感と“ワンサイズ大きい”説の真相

次に、ドクターマーチン8ホールのサイズ感について解説します。
基本的に、ドクターマーチン8ホールはナイキやアディダスのスニーカーよりも1cm程度サイズを上げて購入するのがおすすめです。

というのも、ドクターマーチン自体がスニーカーと比べるとサイズが大きめの作りになっています。例えば、スニーカーで26cmを履いている方の場合には27cmを、ドクターマーチンにはハーフサイズがないため、25.5cmを履いている方は26cmのように、1サイズ上のものを選ぶと良いでしょう。

この点について詳しくは上の記事で紹介しています。ドクターマーチンのサイズ感で迷った場合には、ぜひ参考にしてみてください。
ドクターマーチン 8ホールのメリット・デメリットを徹底解剖

次にお話しするのは、ドクターマーチン8ホールのメリットとデメリットについてです。良い点も悪い点も正直にお話していきたいと思います。
他のブーツと比べての耐久性:アッパーとソールの評価

他のブーツと比べた場合、ドクターマーチンの耐久性はどの程度なのでしょうか。私はドクターマーチンは耐久性が非常に高いと考えています。

ドクターマーチン8ホールのアッパーには本革が使われているため、基本的には手入れさえすれば非常に長く愛用することができます。また、ソールに関しても非常に耐摩耗性の高いものが使われています。私のドクターマーチンを見ていただければわかる通り、長い間履いていてもソールはまだまだ十分に履ける状態です。
【デメリット】ソールの交換事情と対策

その一方で、ソールの交換が必要になった時には注意が必要です。
というのも、日本国内ではドクターマーチンの純正ソールが手に入らないため、エアクッションソールの交換ができないのです。現状では、どうしてもその交換を行う際には、ビブラムソールなど純正とは異なるものへの交換になってしまいます。
ドクターマーチンのソールは非常に出来が良いので、少し残念な点ではあります。

しかし、ちょっとやそっとでソールがダメになることはないので、あまり気にする必要はないでしょう。
初心者が悩む「慣らし期間」の乗り越え方:柔らかくする裏技

特にブーツ初心者の方の場合には、ドクターマーチン8ホールの革が硬く、慣らしで苦労するかもしれません。
とは言っても、ドクターマーチン8ホールの革質は本革ブーツの中では柔らかめだと思います。プレメンテナンスで多少栄養さえ入れれば、そのまま履いていても時間が経てば足に馴染みます。
しかし、初めてブーツを履くという場合には、どうしても履き心地が気になるかもしれません。そんな時には、硬く感じる部分にオイルを入れて丁寧に揉み込んであげてください。もしもオイルがなければ、匂いのきつくないものであればハンドクリームを使っても問題ありません。基本的には、レザーと人間の肌の必要とする栄養は同じです。

オイルを入れて揉み込んでいれば、革はすぐに柔らかくなります。簡単に履き心地が良くなるはずです。
サイズ感の落とし穴に注意!ドクターマーチン 8ホールの失敗しない選び方

先ほども少しだけ紹介しましたが、ドクターマーチン1460 8ホールについて、失敗しないサイズ選びのコツをまとめておきます。
マイサイズの選び方:スニーカーとの比較
ドクターマーチン8ホールの簡単なサイズの選び方は、スニーカーとサイズを比較することです。

詳しくはぜひ上の記事を参考にしてみてください。
ナイキやアディダス、バンズなど誰でも一足は持っているスニーカーのサイズから、ドクターマーチンのサイズが選べるように記事を作成してあります。
サイズ交換できるショップの活用:オンライン購入の注意点
それでもサイズ感が心配だという場合には、サイズ交換できるショップを利用するのがおすすめです。ドクターマーチンの公式オンラインサイトでは、11,000円以上の購入であれば送料無料です。さらに、ドクターマーチンのブーツやシューズの場合には、初回のサイズ交換も無料。

これなら安心してドクターマーチンを購入することができますね。
ドクターマーチンには、公式サイトでも安く購入できる並行輸入品があります。並行輸入品の場合には、ショップによってサービスが異なりますが、中には無料でのサイズ交換に対応してくれるショップもあります。そうでないショップもほとんどは返送料のみでサイズの交換に応じてくれるので、確認してみるといいでしょう。
- LTD Online :23,999円
- CLOUD SHOE COMPANY:17,800円
- つるや:22,270円
※値段は執筆時のドクターマーチン 1460 8ホールの金額

筆者おすすめの並行輸入品の購入先はこちらです。どれも8ホールが安いですし、サイズ交換ができるショップです。
サイズが大きかったり、小さかったりしたらどうする?
購入したドクターマーチン 8ホールのサイズがもしも大きかったり小さかったりしたらどうすればいいか?多少であればサイズの調整を行うことができるかもしれません。

サイズが大きかった場合には上の記事を参考にしてみてください!
購入したドクターマーチン 8ホールが小さかった場合には上の記事が参考になるはずです。ただし、サイズが小さいのを緩和できるのはあくまで“多少”です。履くのが困難なくらい小さかった場合には、サイズの交換をおすすめします。
疑問を解消!ドクターマーチン 8ホールに関するQ&A

ここではよくあるドクターマーチン 8ホールに関する質問に答えていこうと思います。ドクターマーチンが欲しいけれど、こんな問題があったらどうしようという不安を解消していきます。
雨や雪に強い?防水対策は必要?

ドクターマーチン8ホールについて、公式では特に防水性については触れていません。しかし、雨でも雪でもドクターマーチン8ホールを履いてきた東北済みの私が思うに、ドクターマーチン8ホールはとても水に強いです。

不安であれば防水スプレーを使うなどしてもいいと思いますが、特に使わなくても雨や雪でもガンガン使うことができます。
レザーというのは一般的にあまり水分には強くなく、雨の中で履いてしまうとシミになってしまったり、銀浮きと言って革の表面に線が入ってしまったりすることがあります。しかし、ドクターマーチンに関しては、こういったトラブルにあったことは一度もありません。他のモデルも合わせてですが、水には非常に強いと言っていいでしょう。

また、濡れた路面であったり雪の中を歩いたとしても、滑って転ぶようなこともありませんでした。グリップ力も非常に高いです。もともとワークブーツとして作られているだけあって、このあたりも考えられて作られています。
メンテナンス方法は難しくないか?

本格的な革靴が初めてだという方も、ドクターマーチンの購入を考えている方の中には多いと思います。そんな方の中には“メンテナンス方法が難しいのではないか”と不安に思っている人もいるのではないでしょうか。

そんな方はどうぞご安心ください。ドクターマーチンのメンテナンスは非常に簡単です。

ドクターマーチン8ホールの多くのモデルには、スムースレザーというレザーが使われています。このレザーは一般的なレザー素材よりも非常にメンテナンスが簡単です。ある程度メンテナンスをサボってしまっても光沢感を維持してくれますし、簡単なメンテナンスで光沢感がすぐに戻ります。

初心者には非常にありがたいレザー素材なのです。
詳しいメンテナンスの方法については別の記事にまとめてあるので、これを参考にしてメンテナンスを行ってみてください。ドクターマーチンを購入した後、実際に履く前にプレメンテナンスを行っておくとさらに安心です。

特にネットで購入した場合、しばらく保管されていたドクターマーチンだと栄養が不足しているかもしれません。できれば履く前のプレメンテナンスをしてから履いてあげて欲しいです。
まとめ:ドクターマーチン 8ホールはこんな人におすすめ!購入を迷うあなたへ

今回はドクターマーチン 8ホールについて、様々な角度からレビューを行ってきました。
ドクターマーチン 8ホールは、ドクターマーチンのブランドを象徴するモデルです。ドクターマーチン好きであればいつかは欲しくなるモデルです。また、非常に所有感を満たしてくれるモデルでもあります。

ぜひ、ドクターマーチン 8ホールでドクターマーチンライフを楽しんでくださいね!
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