あなたに合うのはドクターマーチン?それともレッドウイング?
“ブーツといったら”の二大巨頭のであるこの2つのブランド。

しかし、同じワークブーツでありながら、生まれも育ちも特徴も全く異なるブランドなんです。
どんなところに違いがあり、どんな特徴があるのか今回は紹介していきたいと思います。


果たしてあなたに会うのはドクターマーチン?レッドウイング?
はじめに:2大ブーツブランドの魅力を徹底解剖

- 「ドクターマーチンとレッドウイング、どちらを選ぶべき?」
- 「結局どっちが自分に合っているの?」
こんな悩みを抱えている方のために、ブーツ愛好家として両ブランドを愛用してきた私が、ドクターマーチンとレッドウイングの徹底比較を行います。

このブログではドクターマーチンに関する情報をたくさん発信していますが、それ以外のブーツも履いておりますよ!
この記事を読めば、両ブランドの特徴から自分にぴったりのブーツがどちらなのかまでわかるはずです。最後まで読んで、後悔のないブーツ選びを実現してください!
全く異なるブランドの歴史と哲学

確かに、「ドクターマーチン」と「レッドウイング」はどちらのブランドも元々はワークブーツを作っていたブランドでした。しかし、イギリスとアメリカで生まれた両者がここまで人気になるまでには、全く異なる歴史と哲学がありました。
ドクターマーチン:サブカルチャーから生まれたファッションアイコン
ドクターマーチンの始まりは1945年、ドイツの軍医クラウス・マーチンが製作した負傷した足でも快適に履ける靴でした。その後、その技術に魅了された企業へとその技術は受け継がれ、1960年にイギリスで本格的な生産が開始。ドクターマーチンの初めての製品である8ホールブーツ「1460」が誕生します。
1970から80年代にはパンクやグランジなどのサブカルチャーと結びつき、反骨精神の象徴として若者に愛されました。その後も音楽をはじめとするアーティストとの結びつきは強く、特徴的なイエローステッチとエアクッションソールは、今でもブランドのトレードマークとなっています。
レッドウイング:職人のための本格ワークブーツ
1905年、アメリカ・ミネソタ州で誕生したレッドウイングは、職種に特化したワークブーツを作ることから始まりました。1952年に発売された「アイリッシュセッター」は大ヒットし、ワークブーツの代名詞としての地位を確立します。
「BUILT TO FIT, BUILT TO LAST.(フィットするように、長く履けるように作る)」という哲学のもと、100年以上変わらない品質を追求し続けています。自社タンナリーで革から生産するこだわりは、本物を求める人々を惹きつけてやみません。また、他のブランドが生産拠点を人件費の安い国に移す中、今でもアメリカでの靴作りを続けている稀有な存在でもあります。
製品比較|デザイン・耐久性・履き心地
続いては製品比較です。ドクターマーチンとレッドウイングについて、デザイン・耐久値・履き心地の観点から比較してみようと思います。
ドクターマーチンとレッドウイングの代表モデルとデザインの特徴

比較項目 | ドクターマーチン | レッドウイング |
---|---|---|
代表モデル | 1460 8ホール 1461 3ホール) | アイリッシュセッター ベックマン |
デザイン特徴 | イエローステッチ、エアクッションソール、厚底やサンダルモデルもあり | シンプルなワークスタイル |
カラーバリエーション | 豊富(黒、チェリー、限定カラーなど) | 基本色中心(アンバー、ブラウン、ブラックなど) |
最新トレンド | コラボモデル多数、限定モデルではファッショントレンドを強く意識 | クラシックなデザインを継承、トレンドよりも普遍性重視 |
ドクターマーチンは長い歴史の中でアーティストやミュージシャンに愛用されることも多く、特にコラボモデルや限定モデルではファッション性が高いのがポイントです。
一方、レッドウイングはシンプルなワークスタイルのモデルがほとんどです。

サンダルやスニーカーもあるドクターマーチンに比べて、ブーツがラインアップのほとんどを占めるのものレッドウイングの特徴です。
耐久性と経年変化
- Made in Englandモデルは高評価
- アジア生産モデルはイングランドモデルと比べると革質では劣る
- オールソール可能だが全く同じソールは難しい
- ソールの対摩耗性は高い
- 定期的な手入れが必要
- どのモデルもオールソール可能で長期間使用可能
- 経年変化(革の味わい)を楽しめる
- ソールの減りはモデルによる
- かかとのみのソール交換ができるモデルも
一般的なモデルで比較するとレッドウイングの方が耐久性は高いです。これはアッパーに使われている革の耐久性の問題。しかし、ドクターマーチンの高級ラインであるイングランドモデルの場合にはレッドウイング並の耐久性は間違いなくあります。
むしろソールの削れる速度はドクターマーチンの方がゆるやかなので長く履けるのではないでしょうか。

どちらも耐久性は高いですが、こんな違いがあります。
履き心地と快適性

- エアクッションソールはクッション性抜群
- 履き心地は柔らかくブーツ初心者にもおすすめ
- 初期は革が硬く靴擦れする可能性あり

- ソールによって履き心地が異なる
- ブーツらしい履き心地でブーツ初心者は多少の慣れが必要
- 初期は革が硬く靴擦れする可能性あり
どちらのブランドにも共通しているのは、最初は革が固く段々と履き込むことで足に慣れていくということ。

これは革靴やブーツ全般にいえることです!
一方、履き心地はドクターマーチンがまるでスニーカーのようなクッション性を持っているのに対してレッドウイングはブーツらしいしっかりとした履き心地です。私はどちらの履き心地も好きですが、「最初に買うのにどちらがいいか」と尋ねられた場合には間違いなくドクターマーチンをおすすめします。
ユーザー層とスタイリング
続いてはドクターマーチンとレッドウイングのユーザー層とスタイリングについてです。

SNSやファッション誌などを参考に、日本でどういった層に人気があるのか、また、どんなスタイリングが好まれているのか調査しました。
どんなユーザーが履いている?
タイプ | ドクターマーチン | レッドウイング |
---|---|---|
ファッション | 個性的、ストリート系、シンプル | アメカジ、ワークウェア、ミリタリー |
年齢層 | 10代~30代中心 | 20代~50代と幅広い |
性別 | 男女ともに人気 | 男性が多い。近年は女性ユーザーも増加中 |
価格帯 | 2.6~3万円台(基本モデル) | 4~5万円台(基本モデル) |
ドクターマーチンが人気なのは10から30代の男女。取り入れている方が多いファッションの系統はストリート系からシンプルな服装まで幅広いのが特徴です。
一方、レッドウイングはドクターマーチンよりも少し上の年齢層に人気で、特に男性からの支持が強いです。また、アメカジやワークウェア、ミリタリーといった服装に取り入れられることが多いことも特徴です。

ドクターマーチンの本国イギリスでは年齢層関係なく人気を誇ります。日本の愛用者は若めな様子。
おすすめスタイリング例
- スキニーパンツ(細めのパンツ)+ドクターでパンクスタイル
- ミニスカート+厚底ドクターでガーリーロック
- ワイドパンツと組み合わせてストリート系

SNSやWEARを調査した結果多かった組み合わせはこのような感じ。特に細めのパンツに合わせたシンプルなコーデは人を選ばず似合っている印象でした。
- デニム+アイリッシュセッターでクラシックアメカジ
- チノパンと合わせてスマートカジュアル
- ワークパンツと組み合わせてルーズスタイル

デニム・チノパン・ワークパンツといった無骨なパンツと合わせたコーデが多い印象。デニムジャケットやレザージャケットといったアイテムと合わせている方も多いです!
メンテナンス方法|長持ちさせるコツ

ドクターマーチンとレッドウイングでは使われている革の種類も異なるため、メンテナンス方法も異なります。
靴を綺麗に維持することは、そのまま長く履けることにも繋がります。

それぞれどんなメンテナンスが必要か知っておいて損はありません!
ドクターマーチンのお手入れ

- ブラシで表面のほこりを落とす
- 専用クリーナーで汚れを除去
- 靴クリームを塗る
- 余分なワックスを拭き取る(仕上げ磨き)
- 必要に応じて防水スプレーを吹きかける

ドクターマーチンの基本的なお手入れはこの通り!光沢の強いレザーを使っていることが多いのでメンテナンスは他の革靴よりも簡単です。
基本的なメンテナンスは他の革靴と一緒。上の記事でより詳しいメンテナンス方法を写真と一緒に紹介していますので気になったあなたはぜひご覧ください。
レッドウイングのお手入れ

- ブラシで表面のほこりを落とす
- 専用クリーナーで汚れを除去
- ミンクオイルを布に取り塗布
- 余分なオイルをクロスで拭き取り
- 風通しの良い場所で乾燥
レッドウイングの主なメンテナンス方法はこちら。オイルドレザーが使われているモデルが多いので、ミンクオイルで油分を補給するのが基本になります。ただし、使われているレザーによってはドクターマーチン同様に靴クリームを使ってのメンテナンスとなることも。

レッドウイングは革とどんな風に育てたいかによってもメンテナンス方法が変わります。こちらの方がメンテナンスは大変な分奥が深いです!
主なモデルの価格と購入方法

ドクターマーチン | レッドウイング | |
---|---|---|
定番モデル | 29,700円(1460) | 57,200円(IRISH SETTER 6-INCH MOC) |
限定モデル | 約10万円のものも | 7万円以上のものも |
プレミアムライン | Made in England 約4万円~ | ー |
ドクターマーチンとレッドウイングの主要モデルを比較してみました。ドクターマーチンの定番1460 8ホールとレッドウイングの875の場合ドクターマーチンの安さが引き立ちます。
しかし、限定モデルでいえばドクターマーチンには約10万円のモデルも。レッドウイングの場合には執筆時に最も公式サイトで高かったモデルでも77,000円だったのでそこまで値段に大きな差はないように感じます。

イングランドモデルのドクターマーチン 1460 8ホールの場合にはお値段44,000円でした。このラインはレッドウイングに近い値段ですね。
- LTD Online(送料無料・サイズ交換OK)
- SNEAK ONLINE SHOP(AM注文で即日発送・送料無料)
- CLOUD SHOE COMPANY(送料無料・アウトレットあり)
- TSURUYA(送料無料・サイズ交換OK)
いずれも公式サイトでの購入はおすすめですが、値段は高いです。
並行輸入品を選ぶことで公式よりもだいぶ安く手に入れることが可能なのでお目当てのモデルがないか確認してみることをおすすめします。

例えばドクターマーチン 8ホールは2万円を切る価格のショップも!公式サイトのリンクも下に用意したのでぜひ値段を見比べてみてください。
結論:自分に合ったブランドの選び方

最後に今回の記事のまとめです。ドクターマーチンとレッドウイング、それぞれどんな人に合うのかについてまとめておきます。
- 様々なファッションを楽しみたい
- 履きやすいブーツがいい
- 厚底やカラフルなデザインが好み
- 一生物のブーツが欲しい(イングランドモデルがおすすめ)

デザイン性の高さと履きやすさはブーツの中でもずば抜けています。
- アメカジやワークスタイルが好き
- 革の経年変化を楽しみたい
- 耐久性を重視する
- ブーツらしい履き心地を楽しみたい

頑丈さや経年変化を楽しめる点で大きなアドバンテージがあります。
この比較が、あなたにぴったりのブーツ選びの参考になれば幸いです。どちらを選んでも、素敵なブーツライフが待っているのは間違いありません。
このブログがそのきっかけになれば幸いです。
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