『ドクターマーチン』をこれから買おうと思っている方の中には、雪道で履いても大丈夫かどうか心配な方もいるのではないでしょうか。
筆者も東北の雪が降る地域に住んでいるので気持ちはわかります。ブーツでも靴によっては滑ってとても履けないようなモデルもありますから。
今回は『ドクターマーチン』を7足所有している筆者が『ドクターマーチン』を雪の日に入っても大丈夫かどうか解説していきます。
結論を最初に言ってしまえば、ドクターマーチンは雪の日にとてもオススメです。その根拠についても詳しくお話ししていきましょう。
はじめに:ドクターマーチンは雪の日に履いても大丈夫?
一般的に革靴は雨や雪にそれほど強くはありません。何故かというと、レザー自体が水にあまり強くありませんし、革靴の製法によってはソールの裏から水が浸透してきてしまうものもあるのです。
しかし、ドクターマーチンはこれらの問題をうまく開始している革靴です。
今回の記事ではドクターマーチンが雪道にもオススメであるということを理由も含めて解説していきます。早速解説していきましょう。
ドクターマーチン公式では防水性などの言及はないけれど
ドクターマーチン公式サイトを見てみましょう。『ドクターマーチン』のモデルの中には、防水性を高めた専用のモデルも存在します。
しかし、一般的なモデルの場合には、特に防水性等について言及している説明はありません。
では、一般モデルの場合は、防水性が貧弱なのでしょうか。いえ、筆者は普通の『ドクターマーチン』でもそこそこの防水性を持っていると思います。
その理由は、“ドクターマーチンのルーツ”と“東北に住む筆者が実際にドクターマーチンを履いてきた経験”が根拠になると思います。
もともとワークブーツとして作られたのである程度の防水性がある
現在の『ドクターマーチン』のルーツは1960年のイギリスまでさかのぼることができます。
当時のイギリスは大きな世界大戦を終えたばかり。たくさんの労働者で溢れかえっており、頑丈で履きやすいブーツの需要が高まっていました。
そんな時に発売されたのがドクターマーチンです。1番最初に量産化された『ドクターマーチン』は1460 8ホールというモデルですが、これはファッションではなく、ワークブーツとして生産されました。
ワークブーツに求められる性能は、頑丈で壊れにくいこと。長く履けて使用者の足を守ってくれることが必要です。
そして履きやすいこと。長時間の着用に耐えられ、さらに油や化学薬品、水などが乗った地面でも滑らないソールが必要でした。
今よりも劣悪な環境でも履かれていたブーツです。防水性を求めて作られたブーツではありませんが、ちょっとやそっとで足が濡れる事も滑ることもありません。
実際に雪道で履いてみた結果の記事はこちら
『ドクターマーチン』がいかに雪道に強いかは実際に履いて通学をしていた筆者がよく知っています。
またこのブログでは、ドクターマーチンを履いて豪雪地帯へ散策に出かけた記事もあります。
この記事を読んでもらえれば、ドクターマーチンが如何に雪に強いかお分かりになっていただけると思います。
ドクターマーチンの防水性が高い訳
『ドクターマーチン』の防水性が高いわけを私なりに分析してみました。
上の3つのポイントから防水性が高いと思います!順番にお話しします!!
ドクターマーチンのソールは厚みがある
まず1点目は『ドクターマーチン』の特徴的なソールの影響です。『ドクターマーチン』のソールは多くのモデルで「エアクッションソール」と呼ばれるものを採用しています。
このソールは非常にクッション性が良くソールの中に空気が入っている構造になっています。このおかげでソールにボリュームがあるわけですが、これが結果的に足と地面の物理的な距離を離すことにつながっています。
これによってアッパーに雪がつきにくいと言うわけです。
ソールの裏に縫い目が出ない作りになっている
次に、ソールの裏に縫い目が出ない構造になっている点が挙げられます。
革靴やブーツの製法によっては、ソールの底に縫い目が出るものもあります。これはソールの交換を容易にするためのものなので仕方がないのですが、このステッチの穴を通じて雪水が浸透してしまうことがあります。
ドクターマーチンの場合にはソールの交換は可能ですが、ソールを圧着する特殊な方法を使っています。なのでソールの裏にステッチがそもそもないのです。これによって足裏から水が浸透することがないわけです。
アッパーの革にスムースレザーを使っている
最後に1点、『ドクターマーチン』の多くのモデルではアッパーのレザーに「スムースレザー」という素材を採用しています。
このレザーはガラスレザーに近い素材です。
このレザーのおかげで、雨染みなどのドラブルが起きにくいのです。
ドクターマーチンが雪道に強いわけは以上!上の3つのポイントを備えているからです。
ドクターマーチンが雪道でも滑りにくいわけ
『ドクターマーチン』は雪道強いだけではなく雪道で滑りにくいです。
その理由についても解説していきましょう。
化学薬品や油でも滑りにくいワークブーツがルーツ
『ドクターマーチン』のソールですが、化学薬品や油でも滑りにくいように設計されました。
つまりは、つるつるした地面だったとしても、滑りにくい作りになっているということ。当時の労働環境を考えさせられるエピソードではありますが、雨道や雪道を歩く私たちにとっては嬉しい機能です。
実際に履いていても凍結した路面でも滑りにくいです。
ソールの溝は深く、しっかりと接地面とグリップする
凍結していない路面だったとしても、『ドクターマーチン』は優れたグリップ力を発揮します。降りたてふかふかの新雪や圧雪された道でも滑ることはまずありません。
理由はおそらくソールに刻まれている深い溝。これが雪にしっかりとエッジを立てるので滑ることがないのだと思います。
雪道で履くならこんなドクターマーチンがおすすめ
とはいえ、雪道で履くのにおすすめの『ドクターマーチン』とそうでないドクターマーチンがあります。
雪道で履くことも考えるのであれば、この辺りをちょっと意識して選ぶといいかもしれません。
足首まで覆うブーツタイプのものがおすすめ
雪道を歩く場合には、最低でも6ホール以上の足首以上の丈感をもつブーツがおすすめです。足首をしっかりとホールドしてくれますし、雪が足の中に入ってしまうこともありません。
ブーツタイプの『ドクターマーチン』であれば、しっかりとあなたの足を雪道から守ってくれるはずです。
シューズタイプは履き口からの水の侵入に注意しよう
一方、シューズタイプのドクターマーチンはあまり雪道には適していません。
筆者の場合には1番最初に手に入れた『ドクターマーチン』が3ホールだったので雪道でよく履いていました。
雪道を歩き、慣れている人であれば問題ないと思うのですが、慣れていない人の場合には履き口が低いので雪が足の中に入ってしまうこともあります。
圧雪されている雪道であれば問題ないと思うのですが、ブーツタイプのドクターマーチンが安心です。
ピッタリサイズのドクターマーチンを選ぶのがとても大切
ブーツタイプか、シューズなのかに加えて、もう一つ大切なのが『ドクターマーチン』のサイズ感です。
サイズが大きい『ドクターマーチン』を履いてしまうと、靴の中で足が安定せず転倒などの原因になってしまいます。
逆にサイズが小さい『ドクターマーチン』に無理をして足を入れていると、転倒はもちろん靴擦れなどの原因にもなってしまいます。
いかに雪道に強いドクターマーチンだったとしても、サイズが合っていなくて意味がありません。
普段の着用でもサイズが合っていない靴は靴擦れなどの原因になります。マイサイズを選ぶようにしましょう。
雪道でも履けるドクターマーチンをどうやって手にいれる?
ここまで『ドクターマーチン』が雪道でも安心して開けることについて解説をしてきました。
ここからは『ドクターマーチン』のおすすめの購入方法についてもお話ししていこうと思います。
知っておかないと損するドクターマーチンの3つの購入方法
詳しくはぜひ上の記事を見て欲しいのですが、『ドクターマーチン』には3つの購入方法があります。
おすすめの購入方法はモデルによって異なります。サイズ選びが難しいモデルや定番のモデル、限定モデルなどさまざまです。
後で公開することがないよう、ぜひ上の記事を読んでからドクターマーチンを購入してほしいと思います。
並行輸入品でも構わないので、新品の購入がおすすめ
『ドクターマーチン』は並行輸入品で構わないので新品の購入がおすすめです。
理由としては、中古品と並行輸入品の金額がそこまで変わらないこと。また偽物の可能性があるからです。
せっかく購入したドクターマーチンが偽物では、楽しいドクターマーチンライフが楽しくなくなってしまいます。
正規品ではなく並行輸入品でも構わないので、ぜひ新品のドクターマーチンを購入するようにしてみてくださいね。
偽物のドクターマーチンを避ける簡単で確実な方法
偽物『ドクターマーチン』を避ける簡単で確実な方法があるので紹介しておきます。
その方法というのが大手の通販サイトを使ってドクターマーチンを購入するという方法です。
大手の通販サイトの場合には、偽物の販売に対して非常に厳しいペナルティーを課しています。
販売側にとっても偽物を売るメリットがないのです。一方、フリマアプリ等の場合にはあくまで個人間の取引なので、偽物の可能性が高まります。また大手の通販サイトを通さない商品の購入も同様です。
特に並行輸入品のドクターマーチンを購入する場合には、大手の通販サイトに出店しているショップから購入するようにしましょう。
まとめ:ドクターマーチンは雪の日でも履ける?滑りやすさ・防水性を徹底解説
今回は『ドクターマーチン』は雪の人も開けるのかというテーマについてお話ししてきました。
筆者の体験談や『ドクターマーチン』のソールやアッパーなどの特徴から雪道に強いと言う点をご理解いただけたかと思います。
雪道で履いていいか不安で『ドクターマーチン』を購入するかどうか悩んでいた方はぜひ安心してドクターマーチンを購入してみてください。
雪が積もると外出したくなくなってしまうかもしれませんが、雪道でも履けるお気に入りの靴があればきっと外に出るのが楽しくなるはずです。
ぜひ、ドクターマーチンで雪の日も楽しく過ごしましょう!
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