今回はとあるテーマで思考実験をしてみることにしました。
そのテーマとは「もし、一足しかドクターマーチンを所有できないとしたら、どのモデルを購入するか」。
現在、『ドクターマーチン』がたくさん増えてきてしまって、数えてみたところ手元に7足もありました。そこでふと思いついたのがこのテーマでした。
『ドクターマーチン』をたくさん買ってきたからこそわかることもあると思います。
- 本当に良いドクターマーチンを知りたい
- 最初の一足にどのドクターマーチンを選ぼうか悩んでいる
- たくさんドクターマーチンを買ってきた人の選ぶ一足が知りたい

こんな人に参考にしていただける記事だと思います。
もし、一足だけしかドクターマーチンを手元に置けないとしたら

『ドクターマーチン』を既に持っている皆さんも、そうでないみなさんも、「もしも一足しかドクターマーチンを手元に残せないとしたらどのモデルをチョイスしますか?」。
どのモデルも魅力的な光る部分があるので、なかなか選べません。が、今回は個人的な見解にはなるもののそんな難しい問いに答えを出してみました。

一足しかドクターマーチンを残せないなら、どんなモデルがいいか条件を真剣に考えました。最後にどのドクターマーチンがいいか一足だけ選びます!
コーディネートに合わせやすいドクターマーチンを選びたい

まず、第一の条件はコーディネートに合わせやすいこと。
『ドクターマーチン』は履いてナンボですから、絶対にこの点ははずせません。ただ、私自身綺麗目な服装をしたりアメカジだったりとその日の気分によって系統が結構異なります。なので色々な服装に合わせられる『ドクターマーチン』でないとまずいです。

一足で色々な服装に対応できるにはどんな条件が必要でしょうか。
汎用性の高い定番のドクターマーチンの中から

汎用性の高いドクターマーチンがどれかなとと考えると、やはり定番の『ドクターマーチン』に適うものはないでしょう。
このブログでは定番モデルとして4つのモデルを紹介している記事があります。
それがこの記事です。この記事中で挙げているのはこちらの4足ですが、考えてみると今履いている頻度が高いのもこの4足に感じます。
- 1460 8hole
- 1461 3hole
- 2976 Chelsea
- ADRIAN Loafer

この4足の中のどれかがベストでしょう。
カラーはブラック一択でしょ!

また、カラーに関してはブラック一択でしょう。『ドクターマーチン』の定番カラーはブラックとチェリーレッドかと思いますが、汎用性を考えればブラックが一番です。
チェリーレッドも履いてみるとすんなりと色々な服に合うんですが、ブラックには流石に敵いません。そう考えると『ドクターマーチン』monoも良さそうです。

monoはモノクロに色味を統一したモデルのこと。汎用性の高さだけを考えればこれがベストな気もしますが、“ドクターマーチンらしさ”には欠ける気もします。

monoはいい靴なんですが、ドクターマーチンを履いている感は少ないんですよね。
ドクターマーチンを履くシーンを考えてみる

続いて、『ドクターマーチン』を履くシーンを考えてみます。
履くシーンを考えることで自分に必要な『ドクターマーチン』がわかるというのは、このブログでもよくいっていること。

自分ならどんなシーンで『ドクターマーチン』を履きたいか、条件を考えてみました。
夏も冬も構わずに履けるドクターマーチンがいい

一足しか『ドクターマーチン』を選べないのであれば、暑い夏も寒い冬も履くことができる『ドクターマーチン』を選びたいです。
夏にブーツタイプの『ドクターマーチン』は履きたくないです。実際、筆者は夏にブーツが履きたくなって履いて後悔し、数日経つと忘れてまた履いて後悔してを繰り返しています。夏にもブーツは履きたくなりますが、どうしたって蒸れます。これは避けられません。ゴアテックスを使っているDannerのブーツでも蒸れますしブーツである以上これは避けられないのです。

なのでブーツタイプのドクターマーチンは厳しいと思います。
冬に関して、ブーツタイプの『ドクターマーチン』が有利ではありますが、シューズタイプでも問題はありません。半ズボンを履いていなければなんとかなります!サンダルタイプの『ドクターマーチン』は論外として、汎用性を考えればシューズタイプの『ドクターマーチン』が有利。
雨や雪でも履けるドクターマーチン

雪道に関してですが、これは圧雪されている道ならサンダル以外の『ドクターマーチン』はいけます。新雪のふかふかした路面では履き口が長いブーツタイプが有利ですが、『ドクターマーチン』のソールは優秀なので滑ることはありません。
雪道で安心して履けることについては、上の記事で解説しています。なんなら『ドクターマーチン』を履いて豪雪地域へ出かけた記事もあります。

新雪の時には諦めて他のブーツか長靴でも履くことにしましょう。
脱ぎ履きしやすい日本に合ったドクターマーチン

最後に、脱ぎ履きしやすい『ドクターマーチン』がいいですね。『ドクターマーチン』の生まれ故郷はイギリスですが、あちらは靴を履いたまま家に上がる文化です。一方、日本は玄関で靴を脱ぐ文化です。
イギリスでは靴は脱げにくいほうがいい一方、日本ではむしろ脱ぎ履きしやすい方がいいです。座敷の飲食店もありますし、カフェでも和風の場所では靴を脱ぐことがありますし。そんな時に脱ぎ履きしやすいモデルがいいです。

脱ぎ履きが簡単なのはやはりローファータイプのエイドリアンでしょうか。それからブーツタイプのチェルシーも良さそうです。私は靴べらをいつも持ち歩いているので、3ホールくらいまでなら許容範囲でしょうか。

脱ぎ履きが多いことを考えると、ブーツタイプのドクターマーチンはNGですね。
何歳になっても履ける、息の長いモデルである

次に、何歳になっても履けるモデルがいいです。この“何歳になっても”というのには2通りの意味があります。

ひとつ目の意味は言葉の通り、30代・40代と年を重ねても履けること。もうひとつは例え壊れて直せなくなっても新しいものを買い足せること。
この2つの意味での“何歳になっても履ける”を満たそうと思うとシンプルかつ長くリリースされているモデルがいいです。1461 8ホールなどは『ドクターマーチン』の量産が始まった1960年からずっと定番として販売されていますから、ピッタリです。

「何歳になっても履けて」「定番から外れない」。そんなモデルがいいですね。
ドクターマーチンの歴史を感じられるモデル

一足しか『ドクターマーチン』を選べないのなら、ブランドの歴史を感じられるモデルであることも重要だと考えます。『ドクターマーチン』らしさを味わいたいからです。
『ドクターマーチン』には『ドクターマーチン』であるための3つの特徴があると思っています。
- イエローステッチを採用していること
- エアクッションソールを搭載していること
- スムースレザーを使っていること

この3つの条件は“ドクターマーチンらしさ”につながっているポイントだと思います。

1960年に初めて量産された「1460 8ホール」はこの条件を満たしていますし、その翌年に量産された「1461 3ホール」もこの条件を満たしています。
実際に履いていて「ドクターマーチンを履いているな」と思えるのもこの条件を満たしているモデルです。

イエローステッチのアイコニックさ、エアクッションソールの歩きやすさ、スムースレザーの光沢感と手入れの楽さは『ドクターマーチン』だけのもの!
【結論】もし、一足だけドクターマーチンを選ぶならどれを買う?

ここまでの条件を総合して、“もし、一足だけしかドクターマーチンを持てないとしたらどれを選ぶか”考えました。
- コーディネートに合わせやすいドクターマーチンであること
- 季節を問わずに履けるドクターマーチンであること
- 雪や雨でも履けるドクターマーチンであること
- 脱ぎ履きしやすいドクターマーチンであること
- 何歳になっても履けるドクターマーチンであること
- ドクターマーチンの歴史を感じられるモデルであること

この条件を満たすドクターマーチンを考えると・・・

「ドクターマーチン 1461 3ホール」こそがベストな『ドクターマーチン』だと考えます。
コーディネートの合わせやすさは言わずもがな。フカフカの新雪を避ければ冬場も問題なく、夏場も履けます。脱ぎ履きは靴べらを使えばOKですし、3ホールなので靴紐を解いても時間がかかりません。また、何歳になっても履けるデザインかつ1961年から発売され続けているロングセラーモデルでもあります。『ドクターマーチン』というブランドがある限り無くなる心配もないでしょう。無論、ドクターマーチンの中で2番目に古いモデルなので歴史も感じられます。

総合して考えましたが、一足しか選べないなら私は1461 3ホールを選ぶと思います。
自分の足に合うドクターマーチンのサイズを見極めるにはどうしたら良いか

私のベストな『ドクターマーチン』は「1461 3ホール」。みなさんもぜひ、自分が一足した『ドクターマーチン』を持てないとして、どのモデルが最良なのか考えてみてください。
ここでひとつ、ベストなモデルを選べたとしてもサイズが合っていなければなんの意味もないのです。

どうやって自分の足に合うサイズを選べばいいのかについても解説しておきましょう。
サイズ選びが簡単なものとそうでないものがある

『ドクターマーチン』にはサイズ選びが簡単なものとそうでないものがあります。
サイズ選びが簡単なのは、例えば「1460 8ホール」や「1461 3ホール」です。反対に難しいのは「2976 チェルシーブーツ」や「エイドリアン ローファー」です。
サイズ選びが簡単なモデルに共通しているのは、靴紐でサイズの調整ができるモデルであること。サイズ選びが難しいのは、サイズの調整が効かないモデルであることです。

サイズの調整ができないモデルを選ぶ場合には、素直に試着をしてから購入するのがおすすめです。
今履いている靴のサイズでドクターマーチンのサイズがわかる

靴紐などでサイズの調整が容易なモデルの場合には、今履いている靴のサイズと対比することで簡単にマイサイズの『ドクターマーチン』がわかります。

詳しい方法は上の記事にまとめてあるのでぜひご覧ください。
この方法であれば、試着をしなくても購入できるのでドクターマーチンの公式ストアや通販サイトを利用して購入することができます。手軽にドクターマーチンを購入できるので、ぜひ参考にしてみてください。
また、これも上の記事で紹介していますが、もしもに備えてサイズ交換ができるショップで購入するとより安心です。
たくさん欲しくなるドクターマーチンだけど、一足一足を大切にしよう

今回は、「もし、一足しかドクターマーチンを所有できないとしたら、どのモデルを購入するか」をテーマにお話ししてきました。
自分でも考えたことがなかったテーマだったのでとても面白かったです。色々と考えてみた結果、どうやら私には「1461 3ホール」が合っているようです。

しかし、どのモデルにも違った良さがあるのが『ドクターマーチン』のいいところ。履けるシーンが限られるモデルでもそれが愛おしいのです。3ホールはもちろん、これからも一足一足を大切に長く履いていこうと思いました。
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