「あなたはまだ『ドクターマーチン』の本当の魅力を知らない!」。
と、いうわけで、今回は『ドクターマーチン』の魅力について1から100まで全部余すことなく語っていこうと思います。
実は『ドクターマーチン』はその優れたデザイン性だけではなく、素晴らしい性能と興味深いヒストリーを持っています。

この記事を読めばあなたはドクターマーチン通!
『ドクターマーチン』の魅力、全部教えます

『ドクターマーチン』といえば、手頃な価格とは裏腹に本格的な作りであることから、初心者用の革靴としてもおすすめされやすいブランドです。しかし、世界中で愛されるデザイン面はもちろん、性能やブランドヒストリーなどすべてが一級品。
ただの革靴入門用ブランドだと思って舐めてかかると痛い目に遭ってしまいます。

まずはそのデザイン性の高さについて見ていきましょう。
歴史を超えて愛される普遍的なデザイン

『ドクターマーチン』のアイデンティティは1960年のブランド誕生当初からずっと引き継がれています。特徴的なソールやイエローステッチ、それらの特徴は全てブランド創設時にはすでにブーツのディテールに落とし込まれていたのです。
定番の8ホールは1960年から形を変えていない

『ドクターマーチン』の歴史について語るとき、絶対に外すことができないのが「1460 8ホール」です。このモデルは1960年の4月1日に量産が開始されました。このことからモデル名“1460”がついたのです。
今では「8ホール」と呼ばれ『ドクターマーチン』の定番として親しまれていますが、このモデルは1960年からほとんど姿を変えることなく販売され続けています。

これは販売当初からそのデザイン性が完成されており、変更する必要がなかったということの表れでしょう。
ブランド初期から完成されたデザイン性。
労働者、政治家、アーティストに愛されたただひとつのブランド

『ドクターマーチン』がいかに優れたデザインをしているのかは、その愛用者たちを見れば一目でわかります。
『ドクターマーチン』はもともとワークブーツとして労働者のために作られました。しかし、その優れたデザイン性から、当時の若者たちに愛用されるようになり、その後、政治家や世界の名だたるアーティストにまで愛用されるようになります。

労働者向けに作られたワークブーツのブランドであることから、『ドクターマーチン』の愛用者たちにはある一つの共通点があります。それが反体制のスピリットを持っていることです。時代や社会に対する強い思いを持つ若者やミュージシャンなどに愛用されることで、『ドクターマーチン』は一種の伝説を持つようになります。

『ドクターマーチン』が今でも世界中の有名人やセレブリティに愛される理由がここにあります。
若者たちをはじめ、政治家やミュージシャンなど幅広い人々に愛され続けてきた。
デザインだけでなく、機能性にも優れた完璧なブーツ

デザインについて触れたので、今度は『ドクターマーチン』の機能性についても触れていきましょう。
元々ワークブーツとして設計された『ドクターマーチン』はとてもタフで長く愛用することができます。さらに、『ドクターマーチン』のソールはブーツの業界に革命を起こしました。
頑丈でタフで壊れないワークブーツ

『ドクターマーチン』が生まれた1960年頃。時代は第二次世界大戦が終わり、まだその爪痕が残る時期でした。『ドクターマーチン』が誕生したイギリスではたくさんの労働者が必要とされ、その労働者たちはタフで壊れない、自分の足を守ってくれるブーツを求めていました。
そんな時に人気を博したのが『ドクターマーチン』製のブーツです。今もほとんど変わらないデザインと作り方で販売されています。

頑丈でタフで壊れないところも当時のままです!
- 1960年からデザインだけでなく製法も変わらない
- 頑丈でタフで壊れないところも全く同じ
エアクッションソールは歩きやすさでブーツに革命を起こした

1960年に「8ホール」が誕生した時、すでにソールには「エアクッションソール」が採用されていました。「エアクッションソール」はその名前の通り、空気をクッションの中に閉じ込めた構造になっています。
空気が歩くたびに圧縮され、その圧縮によって弾むような歩き心地を実現しているわけです。
空気が入ったソールを持つ靴としてエアマックスが有名ですが、エアマックスの登場に先駆けて『ドクターマーチン』では空気を利用したソールを実現していたというわけです。
- 歩きやすい「エアクッションソール」を採用している
- 空気入りのソールを世界に先駆けて採用した
足を守るためのものであったブーツに歩きやすさを付加したのはまさに革命です。『ドクターマーチン』はワークブーツという業界に革命をもたらしたブランドだということができるでしょう。

伝説的なブーツが当時のままのずっと販売されているというのはロマンを感じます。
エアクッションソールは水でも油でも酸でも滑らない

「エアクッションソール」が優れているのは歩きやすさだけではありません。『ドクターマーチン』のソールはあらゆる環境で履かれることを意識して作られています。
ソール裏にはしっかりとした凹凸があり、雨や雪でも滑ることがありません。さらには油や酸、ガソリンなどに対しても耐性があり、どんな場所でも安全に履くことができるのです。

日常生活でなかなかこういった場面に出くわすことはないでしょうが、オーバースペックってどこか男心がくすぐられますよね。
歩きやすいだけでなく、どんな場所でもグリップしてくれる特別なソール。
1960年から続く歴史と時代に合わせたアップデート

『ドクターマーチン』が初めて量産されたのが1960年。それから現在まで数多くの『ドクターマーチン』が発売されてきました。定番商品は形を変えずに長く愛される一方、時代に合わせた商品も数多くリリースしており常にアップデートを続けています。
『ドクターマーチン』を生み出したのはドイツ人医師

そもそも『ドクターマーチン』を生み出したのはドイツ人の医師、「クラウス・マルテンス(Klaus Maertens)」です。
第二次世界大戦中に足を痛めた彼はまだ世の中に歩きやすいブーツが存在しないことに気づき、自ら生み出したのが『ドクターマーチン』の原型です。

それに目をつけたイギリスの老舗の靴メーカーがマルテンスと契約しイギリスで量産を開始したのが『ドクターマーチン』。元々は「1460 8ホール」のみの展開でしたが、翌年1961年には8ホールをシューズ化した「1461 3ホール」がリリースされます。

皆に愛される定番モデルはその後もずっと販売され続けています。それにプラスしてトレンドを押さえたモデルも上手に投入し続けています。
定番商品がずっと買える。壊れても全く同じものが10年後も買えるという安心感。
時代に合わせたアップデートモデルを展開

発売からしばらく時代が進み、その後定番に加わったのが「2976 チェルシーブーツ」や「エイドリアン ローファー」です。ファッションコーディネートに合わせやすいようデザインされ、8ホールや3ホールに次ぐ定番アイテムとして『ドクターマーチン』のホームページに乗り続けています。

また最近では「1460 8ホール」をベースにシューズを厚くしたモデル「JADON」の登場や、夏に履きやすいサンダルなど、流行やトレンドに合わせたアップデートモデルが投入されています。これらは新しい定番として『ドクターマーチン』のアイコンとなっています。

これからもどんどん『ドクターマーチン』は時代に合わせて進化を続けていくでしょう。
時代に合わせたアップデートモデルが発売され続けている。ブランドのイメージも常にアップデートされている。
魅力的なコラボアイテムの数々

『ドクターマーチン』といえば、魅力的なコラボアイテムにも注目です。
『ドクターマーチン』はファッションデザイナーやミュージシャンたちと距離が近いブランドです。そのせいか、様々なコラボアイテムを発表しています。

毎年いろいろなコラボモデルが発売されます。これもドクターマーチン好きの楽しみのひとつです。
毎年魅力的なコラボアイテムがたくさん発売される。
supermeとの数々のコラボレーション

『ドクターマーチン』のコラボアイテムとして代表的なのが、「シュプリーム」とのコラボでしょう。
これまでに何度もコラボをしており、中にはプレ値で取引されているモデルもあります。「1461 3ホール」をベースにしたものが多いですが、中敷きや塗装にまでこだわっており、通常ラインの『ドクターマーチン』とは異なる完成度を誇っています。
MM6とのファーストコラボ

また最近では、メゾンマルジェラのセカンドライン「MM6」とのファーストコラボを果たしました。
コラボアイテムとして展開されたのは3つのアイテム。3ホールからブーツが生えているようなデザインなど、マルジェラらしい『ドクターマーチン』に新しい解釈を加えたアイテムがリリースされました。

これからもコラボアイテムを通して、『ドクターマーチン』はきっと私たちを楽しませてくれるでしょう。
手入れを(ある程度)サボれるのはドクターマーチンくらいのもの

『ドクターマーチン』は使用されている素材も非常に優れています。
革靴のブランドは数あれど、『ドクターマーチン』ほど手入れをサボれるアイテムはなかなか存在しません。革靴はデリケートな印象がありますが、『ドクターマーチン』であればある程度サボっても大丈夫。

無論、ノーメンテはダメです!しかし、簡単なメンテナンスでツルツルピカピカになるのも魅力です。
アッパーに使われているスムースレザーが優秀すぎる

『ドクターマーチン』の手入れが簡単な理由として大きいのは、アッパーに使われている素材です。
素材は『ドクターマーチン』独自のもので「スムースレザー」と呼ばれています。一般的な革靴に使われる素材ではガラスレザーと呼ばれるものに近いです。これは革の表面に特殊なコーティングが施されており、非常に強い光沢感が持続します。放っておいて汚れてしまったとしても、ちょっとしたメンテナンスで簡単にピカピカの状態を取り戻します。
アッパーに使われる「スムースレザー」は手入れが簡単で光沢感が維持しやすい

モデルによって使われている素材が異なるので購入前にぜひチェックしてみてくださいね。

また、イギリスで生産されている特別なモデル、イングランドモデルでは茶芯の素材が使われています。美しい経年変化が楽しめる一方、スムースレザーよりもデリケートな素材感です。
ソールの寿命が異常に長い

ソールの寿命が異常に長いのも『ドクターマーチン』の魅力。空気が入ったソールは歩きやすく、そして先ほども話しましたが、様々な環境でも滑りにくい素晴らしい素材です。
さらに、ソールは摩耗性に優れていてなかなか減りません。

写真は私が大学生の頃から今まで8年ほど履いてきた『ドクターマーチン』の「3ホール」ですが、ソールの減りはたったこれだけです。社会人になってから履く頻度は減ってはいますが、それでもこれほどソールが減らない靴ブランドは『ドクターマーチン』だけです。
それに『ドクターマーチン』であればソールがすり減ったとしても、ソールの交換をして長く履くことができます。

定期的に一足を長く愛用することができるのも魅力的です。
ソールは摩耗性に優れていて、ちょっとやそっとでは減らない。長く履くことができる。
『ドクターマーチン』にはその他こんな魅力があります

これ以外にもある『ドクターマーチン』の魅力をまとめて紹介したいと思います。

ここまでにどうしてもまとめることができなかった魅力を挙げていきます!
基本はユニセックス展開なのでペアで履ける

『ドクターマーチン』はほとんどのアイテムがユニセックスで展開されています。
そもそも『ドクターマーチン』はLGBTなどの活動を支援しており、誰もが自由にファッションを楽しめる世界を目指しています。『ドクターマーチン』のモデルはほぼ全てが22cmから31cmまでサイズ展開があるので、性別に関係なく『ドクターマーチン』の靴を楽しむことができます。

同じモデルをペアで楽しむのもしやすいです。これも魅力的なポイント。
ユニセックスなモデル・サイズ展開(22cm〜31cm)。ペアでも履きやすい。
公式のアパレルグッズも充実している

『ドクターマーチン』は靴だけではなく、アパレルも充実しています。
『ドクターマーチン』と同じ素材を使ったバッグや靴下など、『ドクターマーチン』と一緒に合わせて使いたいアイテムがたくさんあります。
公式サイトでこういったアパレルグッズは販売されているので、ぜひチェックしてみると面白いと思います。

どれも完成度が高く、長く使えるアイテムばかりです。
アパレルなど靴以外のアイテムも充実している。
公式グッズはメンテナンスアイテムまで

グッズはアパレルだけではありません。『ドクターマーチン』のメンテナンスアイテムまで充実しています。
栄養を入れるためのクリームやブラッシングのためのブラシ、またそのセットまで販売されています。
この記事でも『ドクターマーチン』のメンテナンス方法については紹介していますが、『ドクターマーチン』が公式でおすすめしているアイテムならまず間違いないため、手軽にメンテナンスを楽しみたい方は公式のグッズを購入してみるのもありだと思います。

何より純正で販売されているアイテムなので、安心してメンテナンスを楽しむことができますね。
- 靴のメンテナンス用品も充実している。
- 公式が発売しているアイテムなので安心感がある。
まとめ:【初心者必見】ドクターマーチンの魅力を1から100まで全部教える

今回は『ドクターマーチン』の魅力についてお話してきました。
私自身、『ドクターマーチン』には好きなところがたくさんありますが、それを言語化したことがあまりなかったので、この記事は自分で書いていてもとても楽しかったです。
自分はどんなところが『ドクターマーチン』が好きなのか再認識できたような気がします。『ドクターマーチン』を手に入れようと考えている方へ、少しでも『ドクターマーチン』を好きになっていただけたら幸いです。
これから『ドクターマーチン』を手に入れる方に向けて、サイズ感の選び方やモデルの選び方などについて解説している記事もあります。

記事のリンクを貼っておくので、ぜひ読んでみてください。
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